Nicotto Town



約束の場所 4



Side*Kento*

目が覚めたとき俺は救護所に居た。
銃で撃たれた足と腕に包帯が巻かれていた。
「戦争は・・・・終わったのか・・・・?」
近くに居た看護婦に尋ねる。
「はい、1週間ほど前に終わりましたよ」

「俺には帰らなくちゃならないところがある。
 世話になった。礼を言う、ありがとう。」
そういって俺は自国に向かって歩き出した。

どのくらいの月日が経ったのかは分からない。
が、ようやく家の前にたどり着いた。
あいつらはもう帰ってきているだろうか。
などと期待を膨らませながら扉を叩く。

はーいと言ってこっちに走ってくる足音。
これは明らかに・・・・
「せ、先生!!!! 
 先輩!!先生かえって来ました!!」
どんぴしゃ。
朴の声だった。

朴の声にアキラと奏が顔を出す。
先生お帰りっていいながら。
「・・・・・あれ?
 ・・・・タツキは?」
俺の質問にアキラが俯いた。
もしかして死んだのか・・・・?
嘘だろ・・・・?
「先生、こちらに」

奏に連れられて来たのは和室だった。
そこには少々うなされながら眠っているタツキの姿があった。
「・・・・・先生と別れた直後だった。
 追っ手が近づいてきていたから隠れ場所に逃げ込んだんだ。
 そしたら、タツキが泣いてて、背中をさすってたら寝ちゃって。
 俺がここまで背負って帰ってきたんだけど・・・・。
 その日から1度も目を覚まさないんだ。」
アキラが申し訳なさそうな顔つきで話しをした。
「アキラ、お前のせいじゃないから安心しろ。
 風呂入って飯くってみんなで此処で寝るぞ!!」
時刻は午後7時。

風呂も入ったし、飯も食ったし後は寝るだけ。
タツキの布団の横にみんなの布団を広げる。
みんなで並んで寝ることなんか滅多になかったから良い機会だ。
布団に入ったのは午後10時のことだった。

「ん・・・・・?」
ふと目が覚めると右隣で寝ているはずのタツキが座っていた。
時刻は午前4時。
「タツキ?」
顔を覗き込むと目は虚ろでどこを見てるか分からないくらいだった。
「しっかりしろ、タツキ」
俺の声で目を覚ましたらしいほかの3人もただならない状況に戸惑っていた。
「タツキ、タツキ!!」
体をゆさゆさと揺すると視線が俺のほうに動いた。
「あれ・・・・?
 せんせ・・・・・?」
求めていたその言葉に思わず抱きしめてしまう。

「ね、みんな僕のこと見える・・・?」
タツキの良くわからない質問にあぁと答えた。
「良かった・・・・よかったぁ・・・・・」
ただただ、良かった良かったと涙をこぼし続けるタツキ。

Side*Akira*

タツキが目を覚ました日に本人から聞いたこと。
「僕ね、みんなに見えなくなっちゃう夢を見てたの。
 みんなが僕に話しかけてくれる前の夢・・・・・。
 寂しくって辛かった。」
そして涙を流すタツキをみんなで抱きしめた。
俺たちにはずっとタツキが見えるから。
そういって何度も何度も頭を撫でた。



みんな、ただいま。
みんな、お帰り。

約束の場所にて、約束は果たされた。


*おまけ*

ケ「アキラ!! 
  誕生日おめでう!
  はいケーキ!」

ア「あ、ありがとう
  気持ちはありがたいんだけど俺、甘いの苦手なんだわ・・・・・」

タ「アキラくん!
  ゼリーもあるよ!」

ア「じゃあ、そっちで」

奏「俺からのプレゼントは本です」

ア「また勉強かよ・・・・・」

奏「・・・・何か?」

ア「い、いえ何も・・・・」

奏「ならいいです」

朴「僕からはこれです!!」

ア「お!バスケットボールじゃん!
  サンキュな朴!!」

タ「僕からはこれだよ~」

ア「ちっちゃいこんちゃんストラップかー
  大切にするな!!」

タ「うん!!」

奏・朴・タ「本当におめでとう!!!(ございます)」

ア「ありがとな!!!」

ケ「先生空気・・・・・?
  泣いちゃう・・・・・←」


終われ

ってことで、ちょっとフライングやけどアキラっちょおめでとう!!!
これからもリーダー応援してます!!!

#日記広場:自作小説

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2015/08/06 20:50
おぉぉよかった…w
皆生きててほんとよかった…!
タツキっくも起きたし!
happyend!((うるせぇ自分ww))

おまけ笑ったわww
先生ファイトww



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