Nicotto Town



駄菓子屋の張り紙とその張り紙についての考察

今日、近所の駄菓子屋行ったら張り紙がしてあった。

「万引きダメよ 見て居るよ
 ダメダメ ダメよ~」
って書いてあった。

 店のおばあちゃんはいつも店の奥にいるので、入り口付近のこの辺りは見えないと思うが防犯カメラとかあるのだろうか。そんなことよりもしかして、「ダメよ~ ダメダメ」って書きたかったのではないのだろうか。
 おばあちゃんというものは、大抵流行に疎いものだ。しかし、それでも追い付こうと必死に努力した跡がこの張り紙なのだろう。日本エレキテリ連合のことはきっと、お客さんや息子さんから聞いたのだろうか。駄菓子屋という職業柄、若いお客さんが大勢来るだろうと思う。そんな中一人話についていけないのは、どういう気持ちなのだろうか。しかしながら、もうすでにその言葉が流行おくれなのと微妙に間違っている点では、やはり流行に乗り遅れたのだろう。
 駄菓子屋のおばあちゃんは優しいが、ガンガン話しかけてくるような明るいタイプではない。そんなおばあちゃんがこの張り紙を書いたのだ。きっとこのお店に笑顔が増えるように(そして万引きが減るように)願って書かれたものだと思う。直接話すことは少なくても、この駄菓子屋への愛を感じさせられる。古めかしい達筆の文字が、急に親しみやすく優しげに見えた気がした。




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