映画『この国の空』
- カテゴリ:映画
- 2015/08/10 23:59:02
観てきました。 ★★★
あらすじ
終戦も近い昭和20年。東京・杉並の住宅に母と暮らす19歳の里子は、度重なる空襲におびえながらも、健気に生活していた。隣家には妻子を疎開させた男・市毛が暮らしており、母娘は何かと市毛を頼りにする。日に日に戦況が悪化し、自分は男性と結ばれることのないまま死ぬのだろうかという不安を覚えた里子は、次第に市毛を男性として意識する。
戦争末期の混乱と疲弊の日々がなかなかリアル。
その反面たくましい庶民 河原で身体を拭くヒロイン母役工藤夕貴の脱ぎっぷりがすごい。
そして結婚どころか恋もできずに悶々とするヒロインの危うさが良かったです。
ただしストーリーだけ見ると男がズルい。
隣家にヴァイオリンが弾ける長谷川博巳がいたらそりゃ恋に落ちるかもしれないけど、男がヒロインに迫ったのは自分も召集されて死ぬかも知れないと思い始めたせいだと観てて思いました。
子供の頃可愛がってくれた母の叔母の一人が『戦時中適齢期で結婚できなかった人』と聞いたことがあるので、この映画のような戦争の犠牲者に焦点を当てるのも大切だな。と思います。
工藤夕貴もそんな役をやるように
なったのですね
光陰矢のごとし