夏休み、映画三昧の日々
- カテゴリ:映画
- 2015/08/12 18:31:39
今年の前半は忙しかったので、
見たい映画も後回し。
その借りを返すように、
今週は映画三昧の日々を送っています。
原田眞人監督『駆込み女と駆出し男』。
大泉洋演じる駆け出し男は、
舌先三寸で急場を切り抜けていくような、
この人のために当て書きされたような役。
満島ひかりって、まだ若いのに、
こんなあだっぽい乙な年増の役ができるんだ。
でも、一番輝いていたのは戸田恵梨香。
芯の強い、真っ直ぐな女性を見ているのは気持ちが良い。
東慶寺に駆け込んだ女性の、
離縁が成立するまでの仕組みも興味深かったですが、
自分の人生を、男によって左右されるのではなく、
自分自身の手で掴み取っていこうとする女性たちの姿がいいです。
細田守監督『バケモノの子』
細田監督の前作『おおかみこどもの雨と雪』が、
お母さんと子どもたち双方の、
人生における奮闘と成長の話であるとすれば、
『バケモノの子』は、
お父さん…というよりも、
ひょんなことから、オヤジ代わりになってしまった男と、
周囲の大人から見捨てられてしまった子どもとの、
親子関係やり直し、
ひいては社会関係の作り直し映画で、
前作同様、映画館にいる子供たちより
大人や親の方がググッとくる映画でした。
河瀬直美監督『あん』。
抑制の効いた脚本。
樹木希林と永瀬正敏の抑制の効いた演技。
何一つ思うようにはいかない人生なのに、
誰を恨むでもなく、社会を糾弾するでもなく、
アズキに語りかけながら、アズキを茹で、
そこに日々の喜びを見いだしていく二人を
丁寧に描き出して秀逸。
ああ~、どら焼きが食べたい ☆\(ーーメ)
いつもの河瀬直美作品のように
お話は淡々と静かに進みます。
ただ、以前のように手持ちカメラではなく、
固定カメラで撮っているので、
画面が揺れることが少なくなり、
その分、どっしりと、
かつ、しっとりと、
人の佇まいと心の機微を描けているように思います。
あたしが河瀨直美さんを知ったのは、殯の森^^
演出のリアリティが好きです、映像も綺麗だったなあ
ストーリーの理解は難しく、結局2回観たのであたしにはDVDでちょうどいいかもです^^;
『あん』のHPを見ると、
http://an-movie.com/theater/
名古屋駅近くでは、伏見ミリオン座で公開されているけど、
8月14日、つまり今日まで。
あと近くと言えば、浜松や三重県の伊勢市… ☆\(ーーメ) 近くない!
…レンタル開始をお待ち下さい。
ミニシアター系だと、あたしの地元にはあまりないので、
レンタル待ちになっちゃう+_+;;