そして僕は人形になった。(奏タツ*ヤンデレ
- カテゴリ:自作小説
- 2015/08/20 23:02:49
アレンジ作品です。ヤンデレ注意
いろんな表情が見たい。
(僕だけにその笑顔を見せてほしい。)
いろんな姿が見たい。
(僕だけにその姿を見せてほしい。)
いろんな貴方が見たい。
(僕だけにそんな君を見せてほしい。)
君をおれだけのものにしたい。
(僕だけの君で居てほしい。)
「奏くん?」
その日の奏くんは具合が悪そうで、心配になった僕は慌てて駆け寄った。
声をかけると「ばれないと思ってたのに」とでも言いたそうな顔で見つめてくる。
いつものお礼にとささやかながらもその時持っていたクッキーを奏君にあげた。
「奏くんっ」
いつもどおりの笑顔を身にまとい、疲れ顔の奏君のところに行った。
いつもクールでかっこよくって、冷酷非道と言われていても人一倍頑張って、人一倍苦労している・・・・そんな人。
だけど、奏君はそのことに気付いていなくって。
だから凄く、心配になる。
他の人に取られちゃわないようにって、僕はいつも奏君のそばに居る。
「そう、くん...」
今にも泣きそうなのを我慢しながら奏君の広くてあったかい胸の中に埋もれる。
ぎゅぅっと強く、強く、奏君の服のすそを握りしめる。
奏君に心配かけたくないから・・・って我慢しちゃう。
俺の前でくらい、泣いてもいいんですよ。タツキ先輩。
そんな奏くんの言葉を聞くと、涙腺が思わず緩んで涙が零れてしまう。
僕の心の涙が、奏君の服にぽたぽたと落ちていく。
涙で前が見えなくても、奏くんだけはきちんと分かる。
心配してくれる奏くんも僕だけのものでありますようにと心から願う。
そうだ先輩。俺いいこと考えました。
貴方が他の人と話しているから、その口を赤い糸で縫ってしまいましょう。
そういって奏君は針と赤い糸を取り出して僕の口を縫い付けてしまった。
何かを見つめていたり、どこかを見ているような瞳。
ダイヤのように澄んだその瞳を、本物のイエローダイヤモンドにしてしまいましょう。
そういって奏君は僕の目を抉り取ってイエローダイヤモンドに取り替えてしまった。
何の匂いも嗅げないように、綺麗な鼻を食べてしまいましょう。
いろんな音を聞いている小さく可愛いその耳を、そっと剥ぎ取ってあげますね。
奏君はたくさんのことを言ってたくさんのことを僕にした。
どれも痛くて痛くて仕方がなかったけれど、奏君の愛だと思ったらなぜだか受け入れることができた。
…ねぇ奏君。今、どんな表情をしているの?
何を話しているの?
痛くても奏君が望むことならばと、受け入れてしまったことを今更ながらに後悔する。
僕は馬鹿だ。
これじゃ、大好きな奏君と話せないじゃないか。
大好きな奏君が見えないじゃないか。
大好きな奏君の匂いが分からないじゃないか。
大好きな奏君の声が聞こえないじゃないか。
奏君が何をしているのかは分からないけれど、何かをしていることは分かった。
大丈夫だよ。
僕はここに居るから。
奏君がこんな僕なんていらないって言って捨てられてしまっても、僕は頑張ってここまで帰ってくるから。
僕はもう、君の所有物なのだから。
他の誰のところにも行ったりはしないよ?
奏君は鈍感だから不安で不安で仕方ないんだろうな・・・・
撫でてあげたいけれど、奏君の頭がどこにあるのか、奏君がどこに居るのか分からない。
大好きな、大好きな僕の奏くん。
僕の何もかもをあなたに捧げましょう。
僕は、君だけのものだから。
僕だけを見ていてよ。
奏君の手がそっと僕の首に触れる。
首が絞まっていくのを感じた。
最後に結局1度もいえなかった言葉を言いたかったなと、もう一度君の姿を、声を、匂いを感じたかったなと、そう思った。
僕の心音が止まったとき、僕は奏君だけの”人形”になった。
BAD END
よっちゃんが書いた愛する貴方を俺の手にのタツキック目線です。
解釈がぼくのものなので違ったりするかもしれません。
違ったらごめんねmm
この話の奏くんもえぐいこと考えるよね←
本物はそんなことしないけど(重要←
では、読んでいただきありがとうございました。
雨の解釈はこんな感じだったんだ…
めっちゃ面白かった
雨のタツキっくは可愛いからな~♪ww
タツキっく目線書いてくれてありがとう!
また書きたいなとか思った奴は遠慮なく言ってよ
ない可能性の方が高いけどww
奏くんは優しいお方です((重要))