地蔵盆
- カテゴリ:人生
- 2015/08/21 22:00:21
地蔵盆をご存知だろうか?
関西の、夏の最後を彩る行事である。
8月23日、24日の地蔵菩薩の縁日にあわせて行われる。
これにあわせて盆踊りをする地方もある。
子供が中心の行事で、子供を守り、慈しみ、救い、育てるという地蔵菩薩に感謝し供養する。
そのお供えのお下がりは、子供たちに分け与えられる。
小さいころ、地蔵盆のころには町内会から子供たちにお菓子の袋が配られた。
大阪市内の古くからある下町には、町ごとにお地蔵さんが祭られていた。
町内会で順番にお地蔵さまのお守りをし、花やお菓子が備えられていた。
信心深い人は、小銭を供えたりしていた。
その小銭をくすねる悪童もいたりしたが^^:
それでもお地蔵様に対する素朴な信仰は、今も地域に息づいている。
自宅近辺のお地蔵様は、ほとんど姿を消した。
大きな交差店にあったお地蔵様は、十数年前に「交通の邪魔になる」と、撤去された、
「文化○○年」と、お堂の礎に刻まれていたお地蔵さまは、持ち主の自宅が(古いお蔵で駄菓子屋を経営されていた)立て替えられ、その姿を消した。
かつて大阪城の外堀だった川。
今は埋め立てられ、高速道路になっている。
その私の住まう町のお地蔵さんは、完璧に無くなってしまった。
それと同時にわが町の地蔵盆の行事も無くなってしまった。
…無味乾燥な、縛りのきつい町内会の風習だけが残ってるけどね^^:
さて、かつての川の向こう側の町々では、今もお地蔵様が手厚く祭られている。
そのお地蔵様の前垂れが新しくなり、そのお地蔵様の守護する小学校では盆踊りの準備が進められている。
かつての川の向こうと此方。
なにがどうなって、こんなに差がついてしまったのだろうねえ。
土地に古くからある信仰等、いつまでも守っていきたいと思う人も、きっとたくさんいらっしゃるのでしょうけど…
便利になる一方で、失っていくものも確実にあるのでしょうね(´・ω・`)
そういえば、駅までの道の途中に、小さなお社に祀られた小さなお地蔵様がいらっしゃいます。
いつも横を素通りしていますが、誰かが常にお供えや掃除をしている様子が伺えるので、
なにか地域に謂れのあるお地蔵さまなのかな?と、ラトさんのブログを読んでいるうちに想像してしまいましたw
次に通るときは、こっそり観察して手を合わせてみようかな(●´艸`)ヾ
子どもがお米や小銭を持ってお地蔵さまにお供えすると、隣家のおばあさんがお菓子をくれました。
ちょっとハロウィンっぽいかも。
交通事故があった現場に地蔵を置く人がいるそうで、供養のためという趣旨は理解しつつも公共の土地を占有して交通の妨げになって困るという話も聞いたことがあります。
趣旨が理解できるだけに撤去もしにくくて残っていたりすることも多いのだとか。
地蔵といえば、遺跡があるような山中に「へんろ道」という標識があり、近くに地蔵がいるということが何度かありました。
岡山での話なのですが、あの辺りにも違った風習があるのかもしれませんね。
地蔵盆って関西の風習なんですね、知らなかった。
私のところでも小さい規模ですがお祭り兼ねて行ってます。
お地蔵様にお供えしてお礼を言う。そのあとお祭りを楽しむ。
川を挟めばがらりと変わる景色に寂しさを覚えたり。
思い出したら行きたくなってきたー。来年も変わらず行ってくれることを願うばかり。
お邪魔しました(* ´ ▽ ` *)
うちの近所でも、まだ細々と続いてるなぁ
年寄りが増えて子供が少ないから、祭りも小ぢんまりしてきてるけどね^^;
とはいえ、一度廃れてしまった行事が、何かの拍子に復活した例もあるよ~
そういえば、大阪に住んでた時、最寄りの地下鉄の駅の近くにスーパーがあって
商店街に続く細い路地にお地蔵さんがあった。
商店街といっても、空いてる店舗が年々増えて、さびれる一方やったけど、
商店街か、その向こうに住んでるおばあちゃん達がお地蔵さんのお世話をしてたみたい。
大阪市内でも色々と差がついてるんやねぇ@@