ケーキ事件
- カテゴリ:自作小説
- 2015/08/25 09:54:25
Side*Akira*
俺と泉とパクが部室に入ろうとドアに手を掛けたときに聞こえたタツキと先生の会話。
「ぁ・・・っ!
せん、せ・・・っ
おっき・・・!
入んない・・・よ・・・っ!」
「いーや、入るよ入る
タツキのお口だったら入っちゃうよ」
「むり・・・っ!
あぁ・・・っ!」
「ほーら入っちゃった」
最初は先生のセクハラかと思ったんだけど、タツキの反応が明らかに違う。
ぱっと横を見ると顔を真っ赤にしてるパクと、怒りに燃えている泉が居た。
「泉、先生説教だな」
俺が声を掛けると泉はばっとこっちをみて
「当たり前です。
教師としての自覚を持っていただかないといけませんしね」
といった。
「先生何してんだよ!!!」
といいながらドアを全開にして部室に入る。
そこにはニヤニヤしてる先生とクリームだらけのタツキっくがいた。
「タツキっく、何でクリームまみれ?」
俺が聞くと先生は
「ケーキ食べさせてあげたらこうなったんだよー」
と悪びれもせずに言った。
まぁ、事実なんだろう。
先生の手元にはケーキがあった。
チラーっと横を見るとタツキっくの顔などに着いたクリームを綺麗にふき取っていく泉の姿があった。
こんなこといったら俺も説教になっちゃうんだろうけど、あれはあれで如何わしい。
「大体の話は分かりましたから、先生そこに座ってください」
泉がさしたのは床。
まぁ、そうだろうな・・・・。
「まさか・・・説教・・・?」
先生の顔にあせりの色が浮かぶ。
「はい、そのまさかです。
ここを開けたのが俺たちじゃなかったらどうしたんですか?
第一あなたには教師だという自覚が足りてません。」
この調子で泉の説教は丸1時間続いた。
なんだただの天使小説か((