手塚治虫「火の鳥」
- カテゴリ:マンガ
- 2015/09/07 00:02:21
続きが気になる漫画!と言う事でしたので、
やはり手塚先生が亡くなられて完結しなかった「火の鳥」を挙げたいと思います。
シリーズは「黎明編」「鳳凰編」「ヤマト編」と独立した
それぞれ中篇くらいの物語になっていまして、
歴史、神話、民話、あるいはSFなどからモチーフを持ってきて、
手塚先生オリジナルストーリーに仕上げられています。
アニメ映画、実写、TV版と色々と映像化されていますが、
主なテーマは生命の価値、不老不死、輪廻転生、因果応報、そして運命決定論ですね。
主人公や登場人物達は自分の運命を悟り、
ある者は抵抗するが運命に殉じ、ある者は運命を受け入れ運命に殉じ、
ある者は命と引き換えに大きな業績や救済を他人に与えていきます。
世界の文学史や文豪達がずっと追い求めていたテーマを、
漫画と言う媒体でここまで表現した才能と努力は、
「火の鳥」を読み直すたびに驚かされますね~
火の鳥は名作なのでお奨めですよ!
ただ解説にも書いたとおり、ハッピーエンドの話は少ないですw
手塚作品は一冊くらいに纏まった中篇~短篇あたりから読むのも良いかもですね~
知らなかったー。。読んでみたいなっ^^
手塚さんってTVアニメの業界を変えた人ですよね。。
BJを少し読んだぐらいしか、手塚さんの作品は知らないんですが、
手塚さん本人に興味が出てきました!
手塚さんの書いた本、読んでみよっと♪
いえいえ、古い作品が多いですが何かの参考になれば何よりです(・ω・)ノシ
時間が無い時は、短篇の割合と詩集の割合が私の場合は増えますねw
水玉氏の作品情報ありがとうございます!
後で以前のブログも読ませていただきます。
私は最近なかなか落ち着いて本も読めないので、読む本がちょっとエンタメ系に偏ってます。
水玉氏の作品集は7月に既に出ているのですが、アマゾンでは品切れ、楽天にはあるようです。
私もまだ買っていないので、注文しようと思ってます。
そうですね!
手塚先生の物語はたとえ悲劇でも、単に無意味なものじゃなく
非常に芯や根っこのあるテーマが表現されてる作品が多いですね(・ω・)ノシ
「異形編」は私も大好きな作品の一つです!
と言いますか、子供の頃に読んだこの話の影響が強くて、
「円環構造」や「螺旋構造」を持った物語にずっと引かれ続けています!
遺伝子プロジェクトは面白いですねw
ただまあ遺伝子解析に関してはまだまだデータが溜まらないと正確な情報は出ないんですが、
手塚先生の実際の性格とつき合わせて一本SFが出来そうですww
人の業が如実に描かれている場面なんかを見ると人間の残酷さにおののいてしまうのですが、物語にはそれを上回る感動が凝縮されており本当に奥深くて素晴らしいと思います。
完結されなかったのは残念でなりませんね。
どの物語も好きですが、特に因果応報の時間ループ、異形編がお気に入りです><///
衝撃のラストは勿論のこと、異形に対する八尾比丘尼の慈悲がナウシカチックで好きです。
長々とごめんなさい。
手塚治虫遺伝子解析プロジェクトの結果はもうご覧になりましたか?
なかなか興味深いですね。
https://tezukadna.jp/result.html
週末に市川春子作品も捜して見ますよ~
よく読んでる本は以前ブログにも挙げた短篇に加え、
最近は光文社古典新訳を良く読んでます。
SFやフィクションは
・ロジャー・ゼラズニィ『伝道の書に捧げる薔薇』
・アンソロジー『街角の書店(18の奇妙な物語)』
光文社古典新訳は
・アーサー・マッケン『白魔』
・オルダナ・ハクスリー『素晴らしい新世界』
・バージニア・ウルフ『ダロウェイ夫人』
・E.T.A.ホフマン『黄金の壺/マドモワゼル・ド・スキュデリ』
・フィッツ=ジェイムズ・オブライエン『ダイヤモンドのレンズ/不思議屋』
などです。ウルフ、ハクスリー、マッケンあたりは未読ならお奨めです!
水玉蛍之丞さんの追悼本も出るのですか、古いパソコン雑誌で連載読んでたので、
早川の新刊チェックしないとな~
あの2つは読んで損は無いです、キングダムは絵が嫌いなタイプなのですが、面白いので気にならなくなったどころか、王騎将軍にハマってしまいました。
あと市川春子もお奨めです、短編集も2冊出てるので機会があったら是非目を通して見て下さい。
活字本は何を読んでらっしゃるんでしょうか、オススメとかありますか?
私はメジャー作家以外では、木下古栗さんに興味を持ったので読んでみようと思ってます。
書評家の大森望氏推薦本で、以前の推薦本の「本にだって雄と雌があります」が面白かったので。
大森氏は去年までラジオでレギュラー枠持ってたんですが、やめてしまったのがとても残念です。
その番組で去年亡くなった水玉蛍之丞さんの追悼本を出すと言ってましたが、ハヤカワから出たのがそうなのかもわからないんですよね。
週一回のお楽しみだったのに、再開を切望しているところです。
本屋やブックオフにほぼ確実にあると思うので是非是非~
アニメもレンタルで必ず有ると思うので、
そちらの方が現代的な絵柄で観易くなってるかもしれません。
コメントありがとうございます!
手塚先生は長い期間に渡っての連載が多いので、時期によってクヲリティが大分違ったり
「ファウスト」「グリンゴ」の様に絶筆があるのは残念な所ですね><
ただ荒削りな手塚作品も
富野監督「海のトリトン」、りんたろう監督「メトロポリス」の様に
弟子に当たる皆さんが再構築して作品化してるのも面白い所だと思います(・ω・)ノシ
最近でも庵野氏などが手塚先生を引き合いに出すなど、
やはりマンガ、アニメの歴史では外せない巨匠だと思いますね。
興味湧いたので読んでみます~^^
火の鳥は乱世編でちょっともたついた感じがしましたが、太陽編は再度レベルアップしてましたし、そろそろ最終編と言われていたので、途中で手塚先生がが亡くなったのは、ご本人にとっても残念だったと思います。
ファウストも当時リアルタイムで読んでましたが、開始当初はあまり良い出来ではなかったものが、連載が進むに連れて面白くなってきていたし、最初から高レベルで面白かったグリンゴが途中なのが個人的には一番残念です。
最近世界的に人気な日本の漫画もアニメ化したものの人気が先行してるのが現状ですが、手塚治虫・萩尾望都といった巨匠の作品も知られてきているようですね。
戦後、手塚治虫がいなかったら日本の漫画も劇画もここまでにならなかっただろうとは、多くの人が認めていることですし、ひいては世界的に影響を及ぼしているといっても過言じゃないと思ってます。
手塚漫画に対する追随と反発でジャンルや表現が広がったのは、誰も否定できない事実でしょう。