コゼットのイベントの短編
- カテゴリ:自作小説
- 2015/09/14 23:45:33
# - 失敗作の鎮魂歌
――〝コゼット=フェザー=クロッカー〟が行方不明になってから、1週間後。
*
賑やかな煌びやかなサーカスの雰囲気と裏腹に、配られたビラには可笑しな見世物みたいな文字が躍る。
売り子らしき少女は、仮面の奥の無表情を変えることなく、淡々とビラを配り続けていた。小さな女王は父親におぶってもらいながらそれを受け取ると、興味津々で文字を目で追っていた。
父娘のやり取りを見る少女は、しかしどこか、羨ましげな目をしていた。
「ご招待されたゲストの皆様がお揃いになられるまで、もう少々お待ちください」
ある程度人が揃ったところで、ブーイングの声が上がる前に少女は言った。
「……私たち以外のゲストとは?」
「ルシルク様でございます」
ピシリと空気が凍りつく。
嫌な予感という言葉が嫌味のように思える刹那、トン、トン、と背の高い木の枝を伝って近付いて来る気配がする。
「俺をお呼びかなぁ?」
「……ようこそおいでくださいました、ルシルク様」
まるで人を不快にさせるのに特化したような笑みでもって少女の前に降り立ったルシルクにも、あくまで少女は態度を崩さずに告げた。
そして少女は最上位の敬意をもってして、一際礼儀正しく頭を下げた。
一番大切なゲストに対する、最高のもてなしを。
少女は右足を前に出し、スカートを摘んでスッと膝を曲げた。
「申し遅れました。わたくしの名は〝オルカ=R(レクイエム)=ローゼンバーグ〟、この度ショーの案内役を務めさせていただきます、〝冥界の魔物〟で御座います」
再び凍りついた空気は、また別の意味合いを持つ。
「あら、ローゼンバーグの」
それを1番に破ったリスティルは、少女のことを知っていたが、ここに居る理由までは分からない。
「――それでは、間も無くサーカスが開演となります。皆様、どうぞご入場くださいませ」
女王の肩に、あのクリーム色をした子猫の姿は無い。
感情の起伏の感じられないオルカの声。招待状を渡した森の住人たちを手招いて、小さなテントの中へと入っていくのだった。
豪奢なカーテンをくぐり、見上げれば首の痛くなるほどに高い天井と、煌びやかなサーカスホール。その端々には、少女の趣味を詰め込んだような可愛らしい装飾が目を引く。
まるで四次元空間のようでいて、どこか異質。
その違和感の正体はまだ、分からない。
沸き立つ観客たちの声を両脇に受け、オルカは二階の張り出した一角にゲストたちを誘った。
ロフトのような場所は、この劇場の中で1番、舞台を見下ろすことが出来る。
「お名前の書かれた席にご着席ください。それでは、開演まで今しばらくお待ちください」
オルカは彼らを案内すると、すぐさま階段を下って姿を消した。
同時に開幕のベルが鳴り、華々しいカーテンコールがテント中に響き渡る。
「Ladies and gentlemen, boys and girls!ようこそ、私のサーカスへ!」
ごく普通。
定型句通りの、ありきたりな開演。
……だが。
「―――――――お久しぶり、みんな」
そこに居たのは。
金色の髪をゆったりと右肩で束ね、青い瞳を歪める少女。
貼り付いた笑みは歪み、まるで、詐欺師のようだ。
しかし、その少女のことを。
誰ひとり、この場に居る、誰も、〝覚えてなどいない〟のだ。
「寂しがってるかなって思ってせっかく無理して逢いに来てあげたのに……ほんとに私のこと、忘れちゃったの?」
観客たちは押し黙っている。
少女は今にも泣きそうな、傷ついたような顔をして、舞台の真ん中でただ1人。
ぽつりと言ったその台詞は、テントの中に反響した。
*****
流ちゃんに設定写メったのを送ろうって思ったんだけど、ただ写メって渡すだけじゃつまらないかなと思って小説書いた→書いたは良いがみんなの台詞が思い浮かばない→詰んだ
特にルシルクさんが出来ないし、デシードの台詞回しも若干不安だし、やっぱり大人しく流ちゃんに写メ送ったほうが良いと思いました。
泣きそう。゚(゚^ω^゚)゚。
そうなんです……マギア、もといローゼンバーグは純血だけの繁栄をやめようってブラドが宣言してから、あちこちに散ってるようなイメージ……
うっうっ嬉しいぜ;;;;キャロルさんとかにも出演頼んでたんだよなー
ベースの文章あったからね!!ほとんどそれ見てたけど!!wwwあざます。゚(゚^ω^゚)゚。
うむ、送るわ……打ち合わせとかやっぱりしやすいしね……吸血鬼のまとめ終わったら送る!!
老化wwwwwwwwwwつらいwwwwwwwwでも確かにそうwwwwww記憶の劣化がwwww
特に思い入れあったのにキャラ忘れちゃってる子を動かす瞬間がヤバイわ……イベントでもリシュ出したいけど覚えてない、こわい:;(∩´﹏`∩);:
うわあああざまっす!!!!成し遂げたい!!
吸血鬼どもはいろんなところに関ってきやがる!!
そういえばこのイベントをやろうとしていたのよね、この前ちょっと読み直してたよ
だがさ、この短時間でよくココまで書き起こしましたね! 糾ちゃんしゅごい!頑張った!
だがしかし、迷っているなら設定送ってくれよ! 人間欲張りに、貪欲に、二つの手段をとっていこうぜ!
…ほ、ほら、みんな約一年くらいのブランクあるから
私もキャラ名とか覚えてるけど、細部覚えていないキャラがしばしば…老化かな?
それと、いつか絶対このイベントやり直そうね!