赤黒い花。
- カテゴリ:自作小説
- 2015/09/22 01:11:05
本家は素晴らしいよ!
僕は彼のことが大好きだった。
彼は僕の話を誰よりもちゃんと聞いてくれた。
時折、僕だけに見せてくれるとても綺麗な笑顔が大好きだった。
「・・・・・ねぇ、何で変わっちゃったの?」
僕を見つめる冷たい瞳。
僕を痛めつけるその手足。
暖かかったはずの彼はいつの間にか氷のように冷たい人になってしまった。
「ぼく・・・・僕、奏君に何かした・・・?
嫌がらせちゃうようなこと何かした・・・?」
そう聞いても彼はただ、こういうんだ。
「うるさい。黙れ。」
って。
そういって僕のことを何度も何度も殴っては蹴る。
ねぇ奏君。
痛いよ。
体も顔も心も。
僕は何もかも痛いよ。
次の日、目が覚めると体中が悲鳴を上げていた。
鏡をみると体にも顔にも赤黒い痣が花のように咲いていた。
痣が見えないように包帯で隠す。
今日は部活だけだから誤魔化せると思い、学校に向かった。
「おはようございまーすっ」
「タツキおは・・・・ってどうしたの!?」
部室のドアを開けると先生が僕の姿を見て飛んできた。
「えへへ・・・ちょっとドジしちゃって」
そう答えると先生は俺のタツキがぁなんていいながら抱きついてきた。
ちらっと奏君を見ると怖い瞳で僕をにらんでいた。
あなたにそんな顔、させてごめんね。
僕の顔も見たくないよね。
嫌われるって前まではそんなに怖いことじゃなかったはずなのに、いつの間にかとても怖いことに変わっていた。
だけど、僕は彼のことが大好きなんだ。
「タツキ、今日この後あけとけよ。」
僕に敬語を使わずにこっそ言ってくる奏君。
「ここに、いるね。」
そう返すとうん。とだけ言って練習に入ってしまった。
「あ・・・・ぅぐ・・・っ」
殴られて蹴られて出さないようにとこらえてきた声が漏れてしまった。
ぎろりと冷たい瞳がこちらを向く。
奏君は近くの机にあったカッターを持ち出して僕の腕に、足に、肌に、傷跡をつける。
カッターを振り上げたかと思うとすぐに振ってくる。
僕のおなかに。
痛いよ。
奏君。
自分の死を悟った僕は彼にこういうんだ、
「ごめんね・・・。
奏君。だけどね、大好きだよ。
もう、あなたがコンナ罪を犯さないように」
END
あああああ
意味不明。
もうやだ、寝る←
タツキっくの痛みを耐える声がとても可愛いb((
奏くんタツキっくお幸せに((