Nicotto Town


ヤツフサの妄想


裏八房太郎



今とは別の時間、別の世界でのお話です。

ある所に 裏八・房島太郎と言うおっさんがぼっちで住んでいました。


房太郎が酔っ払って一人暮らしの家に帰る途中、池の近くで亀を虐めているみたいな

少年たちに出会ったので、少年たちに言いました。

房太郎「君たち、亀がかわいそうじゃないか、やめてあげなよ」

少年達「だってこいつ悪い亀なんだよ!」

房太郎「亀だって生物なんだし、悪いとかいいとか決め付けるのはよくないよ?」

少年達「でも・・・」

房太郎「そうだ! 飴ちゃんあげるから、許してあげな。」

少年達「大阪のおばちゃんかよ! もっといいものクレよ!」

仕方が無いので房太郎は先程回したガチャガチャのオモチャと亀を交換しました。

助かったと知った亀はニヤリと笑い、房太郎に話しかけてきました。

亀「だんな、助かりやしたぜ!」

房太郎「亀が喋った!」

亀「そんなことより旦那、助けてもらったお礼といっちゃなんですが、素敵な所にご案内
  したいと思うんですがいかがです? 可愛いお姉ちゃん揃ってますぜ?」

房太郎「まじっすか! いやぁ、あのでも、アレ・・・」

と亀に誘われ池の向こうにあったキラキラ光るお城みたいな建物に案内され、ついて行き

ました。

建物に入ると、なんとも凄く左右対称に整った顔の美女が沢山いて、腕をとられてその

まま奥に通されました。

娘1「あら、いらっしゃい。 始めてみるニダね、ゆっくりしてハセヨ、ワタシは鯛子、
   生粋の日本人ニダ。」

娘2「アイャー、あなたカコイイアルネ、ワタシ平子アル、ドゾよろしくネ。」

そんな二人に見とれていると奥から何とも見事な美しい龍の彫り物をした女性が現れ、

美しい歌を歌い始め、それにあわせて鯛子や平子がセクシーなダンスを披露!

なんだかフラッシュがチカチカしたり目がくらむような時間が過ぎ、気持ち悪くなりま

した。

音姫「あら、もうお帰りですか? まだこちらには珍しいお酒や美味しい料理もあり
   ますので、ゆっくりして行って下さいな。」

美しい女性たちに引き止められた房太郎は、3時間ほど飲み食いしてとてもいい気分に

なったので、もう帰りますと立ち上がりました。


音姫「今日はありがとう、また来てね❤」

房太郎「あぃ」 (*´ω`*)

音姫「じゃあこれ、お会計」

房太郎「へ?」

音姫「へ? じゃなくてお会計♪」

房太郎「えっと、亀さんが助けたお礼にって連れて来てくれたんで、あの、えっと・・・」

亀「ええ、音姫さん、この人に助けられたんで連れてきやした。」

音姫「あら、じゃあサービスしてこの位に・・・」

房太郎「割引しても24万円ってどう言う事!?」

亀「は? お礼に連れて来たけど、何で無料にしなかんねん! なめとんのかぼけぇ!」

その途端後ろから黒メガネの鮫島とか言う奴に羽交い絞めにされ、房太郎は身包み剥がさ

れて店の外に追い出されてしまいました。

裏八房太郎はパンツイッチョでトボトボと家に帰ると、途中お巡りさんが亀を虐めていた

子供たちの案内で店の方に走っていくのが見えました。

子供達の親も心配そうに見ています。

何があったのかと聞いて見ると・・・


村人1「あんた、亀を助けて身包み剥がされたのきゃ? アホやなぁ・・・」

村人2「あんたが助けた亀はカミツキガメちゅーて、特定外来生物ちゅーおそきゃー亀
    で、ボッタクリバーに引き込む怖い亀なんだわさ。」

村人1「最近被害が頻発してたんだけど、被害者が警察に駆け込むと、差別だっちゅーて
    逆に酷い目に合うもんで、なかなか捕まえれんかったんだけど、さっき子供らが
    亀に会ったちゅー場所で、偽造の外国人登録証が落ちてたとかで、入管が警察と
    一緒に不法滞在で検挙しに向かったんだがね。」

村人3「おおぃ! 龍宮会んとこのキャバクラが一斉検挙されて逃げた奴がおるぞ~
    みんな探してくれ~」

それから村付近は大騒ぎになり、ヤツフサはパンイチで放り出されたまま一夜を過ごして

その後逃げた鮫島に見つかり、お前のせいでと八つ当たりされ、簀巻きにされてちにそう

になったりして、警察に助けられた頃にはお爺さんの様に髪の毛が真っ白になっていまし

たとさ・・・

めでたくねぇ、めでたくねぇ (´ω`)<おしまい
 




カテゴリ

>>カテゴリ一覧を開く

月別アーカイブ

2024

2023

2022

2021

2020

2019

2018

2017

2016

2015

2014

2013

2012

2011

2010

2009

2008


Copyright © 2024 SMILE-LAB Co., Ltd. All Rights Reserved.