Nicotto Town


シン・ドラマ汁


2015年4月期ドラマ総決算ほぼ完全版

すっかり遅くなって月を越えてしまいましたが、やっとこさ総決算です。これにはいろいろ理由がありまして…。それはあとがきに。




●6位
まれ NHK 月~土曜朝8時~
毎日時計代わりに見ていたものの、脚本家が押しつけてくる理想にまったく共感できず、見ていて薄ら寒いシーンが多かった。あれだけたくさんの人が出てきたのに、あまり個性が感じられず、よかったのは池畑シェフとまれのお父さんと元治さんくらい。特に子供が生まれてからは最悪で、子供がいない若い俳優に親の役をやらせるのは無理があると思わせた。あれでは両親というより保育士さんだ。あまちゃんの時、すべてのキャラの中にクドカンが入っていると評したが、これはすべてのキャラが脚本家の中にいる、とでも言うべきか。




●5位
ど根性ガエル 日テレ 土曜夜9時~
最初は、主役を含め演技が達者な俳優たちによる、下町の寅さんワールドを再現したかのような世界に魅力を感じたものの、どうにもストーリー展開がパッとせず、盛り上がりに欠けた。また、ほとんどのキャスティングがハマッていたが、京子ちゃんとゴリライモがイマイチで、特に京子役の前田はアラサーの年輪がまったく感じられず、ヒロインとしての華もなく、明らかにミスキャストだったのが残念。ピョン吉の声を当てていた満島はとてもよかったが、途中から独特なイントネーションがついているのが多少気になった。




●4位
まんまこと~麻之助裁定帳~ NHK 木曜夜8時~
「お江戸でござる」からお笑い成分を少し引いて、ミステリー成分を足したようなドラマだった。とはいえミステリーも途中で謎はすべて解けた状態になるほどの軽い内容。竹下景子、えなりかずき、高橋秀樹など、「お江戸でござる」でおなじみのメンバーが出ていたのだから、もうちょっと喜劇よりの方が楽しめたと思う。町人が主人公で、チャンバラや人殺しがほとんどないところは評価できるが、その場合他に楽しめる成分をギュッと詰め込まないと、時代劇ファンにそっぽを向かれてしまう。




●3位
デスノート 日テレ 日曜夜10時半~
面白くないわけではないのだが、やはり月を凡人という設定にした上、数年間の出来事を短期間(1年以内?)くらいにまとめてしまったため、キャラクター的にもストーリー的にもあちこち齟齬があったのは残念。窪田クンは熱演していたが、少し力が入り過ぎの感があった。枠的には続編を作ってもいいくらいの視聴率だったので、もう少しじっくり描いた方がよかったと思う。それと、Lとニアのキャスティングが酷かった。若い俳優で演技力のある人は少ないけれど、もうちょっとどうにかならなかったものか。




●2位
一路 NHK-BSプレミアム 金曜夜8時~
見ようと思っていたわけではないのだが、ラテ欄の「必殺仕事人のスタッフが制作」と書いてあったのでつい見てしまった。毎回手に汗握る展開で手に、キャラも立ってたし、見てよかったと思う。主人公もハマっていたが、特にバカ殿と名君を演じ分けた渡辺大が見事だった。こんな時代劇なら民放で放映されても視聴率が取れるのではないかと思ったりもするが、もう若い世代に時代劇を見る素養が育ってないので、無理かもしれない。
※時代劇・歴史ドラマ賞/特別賞/助演男優賞(渡辺大)




●1位
民王 テレビ朝日 金曜夜11時15分~
期待以上の面白さだった。特にエンケンの怪演ぶりが際立っていたが、菅田クンも負けじとがんばっていたし、脇役陣も個性的な人ばかりでキャラが立ちまくり。残念なのは日本語がヘタな韓国女優に日本人を演じさせたことで、それ以外は文句のつけどころがない出来だった。正直同クールで放映された原作者が同じ花咲舞よりも面白かったのではないかと思う。しかし数字がついてこなかった。この出来ならゴールデンに放映した方がよかったかも。
※大賞/コメディー賞/特別賞/主演男優賞(遠藤憲一・菅田将暉)/助演男優賞(高橋一生)/脚本賞/音楽賞/深夜賞





さて遅れた理由ですが、実は災害報道などで放送延期になったことがあった、まんまことの最終回が10月にズレこんだ上、編集後に母が入院して忙しくなり、挙句アップするのを1週間くらい忘れていたせいですw
さて、このクールは視聴率が低くなる夏クールの中でもとりわけ低調なクールとなりました。平均視聴率が10%を超えたのが、花咲舞デスノート恋仲の3本しかなく、15%を超えたのは皆無。打ち切りとなったドラマもあったくらいです。大河もかなり低調、朝ドラだけは結構な視聴率を稼いでいるも、評判の方はイマイチ。うーん、やはりドラマはもうオワコンなのか…。
でも民王のような面白いドラマもあるんですけどね。面白いドラマがあるのにそれが視聴率を稼げない、ドラマの出来如何よりも半沢のような社会現象にまでならなければ、もう視聴率は取れないのかもしれませんね。テレビ以外にもネットやゲームなど夜自宅で楽しめるものが増え、テレビ番組自体もネットで見られるような時代です。よほどのモチベがない限り、視聴者はテレビの前に座ってくれないのかもしれません。私だってそうそう座らないものね…。




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