USAFによる次期戦略爆撃機の決定に異議申し立て
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- 2015/11/12 19:25:18
USAFが現在運用しているB-52やB-1に代わる次期戦略爆撃機「Long Range Strike Bomber (LRS-B)」をNorthrop Grummanのものとする決定を下したことについて、代案を提出していたBoeingとLocheed Martinの企業連合が、異議申し立て行ったことが判った。
Boeingは、USAFが次期空中給油機に Northrop GrummanとAirbusの企業連合が提案したAirbus A330 Multi Role Tanker Transport (MRTT)を選定する決定を下した際にも、 米監査院(Government Accountability Office)に対して異議申し立てを行い、結果的に、USAFの当初の決定を覆し、自社が推したKC-767 Advanced Tankerを次期空中給油機にすることに成功していた。
Boeing/LocheedとNorthrop Grummanが応募したUSAFの次期戦略爆撃機コンペは完全な非公開で行われたこともあり、Boeing/LocheedやNorthrop Grummanがどのような次世代戦略爆撃機を提案したのかなどその一切は非公開のままとなっている。
USAFは10月27日に行われた国防省省の定例記者会見の席上で、次期戦略爆撃機としてNorthrop Grummanのものを選定したことを正式発表していた。
Boeingは民生機、Locheedは戦闘機の分野ではトップを付けているが、Northrop Grummanは、B-2などの戦略爆撃機に加えてUSNの原子力航空母艦の建造も抑えるなど、企業合併・企業淘汰が激しい軍需産業の中では、独自の地位を築いている。
USAFの次期戦略爆撃機は、米国の核戦略の要となるものということもあり、BoeingとLocheedの両社にとっては、そう簡単に落とすことはできないものともなっている。
http://www.businessnewsline.com/news/201511120605150000.html