娘ちゃんのこと。
- カテゴリ:人生
- 2015/11/15 09:19:25
昨日は、遅くまで娘ちゃんといろんな話をしました。
問題は、(もちろんわたし自身もそうですが)
いろんなコンプレックスが、事態をややこしくしているということです。
娘ちゃんは鈴ちゃんには似ず、「綾瀬はるか」にそっくりな美人ですが、
両親の(父親・鈴ちゃん)の離婚により、
多感な時代を、大人の理解の得られない孤独な時間として過ごしたようです。
その頃に、また「綾瀬はるか」似が災いして、
気取っている、とりすましている、高圧的ととられたのか、
一時期、心に大きな傷を負ったようです。
ほんとうはお父さんの背中に甘えて、
学校での辛いこと、悲しいことを言いたかった時期なのだと思います。
そして進学校だったのに、両親の離婚が切っ掛けで大学に進まず、
社会に出て、周囲との軋轢に摩耗していったのでしょう。
大学を出ていないことなど、大したことではないのです。
人間にとって大切なのは、学歴ではなく、
もっと別の自分で苦労し、学び取った糧です。
それがその人の幅となり,味となり、かけがえのない貴重なものとなります。
大学なんぞ出ていても、肝心要のそこのところが、
スッポリ抜け落ちているヤツなんぞ、何の価値もありません。
しかし、そんなこと、普通の会社では通用しない、
履歴書に学歴が書けない自分は、ふるい落とされるだけだと感じるのでしょう。
では自分に欠落した(と思い込んでいる)部分を埋めるのは、
どうすればよいのか。
自分と人生を共にしてくれるパートナーが、それに見合うものを持っていれば、
それはひいては、自分のモノと同じものだと感じるのは普通です。
セレブな生活に憧れる人は、
配偶者がお金持ちだと、それはいわゆる自分のモノと同じなわけで、
何もしていなくても、自分がセレブだと思い込んでいる。
学歴で満たされなかった親は、
自分の希望する学校へ子供を入れたがり、
子供の希望する進路をややもすれば否定する。
多感な時期を、孤独にさいなまれて育った娘ちゃんが、
彼氏にある程度のステイタスを求めたのも、致し方ないとも思っています。
なぜ、そうだと断言できるか。
娘ちゃんが、付き合っている人をわたしと鈴ちゃんに紹介するとき、
その人のパーソナルな部分を最初に言うのではなく、
「○○大学出身で、アメリカの大手銀行の日本支店に勤めているの。」といったことがあったからです。
○○大学の教授たち数人は、うちのNPO学術団体の会員でしたし、
Hawaiiから帰って来ていたわたしの、当座預金はその銀行でした。
それで、あっさりその当時の彼氏は、とんずらしたのです。
結婚詐欺でした。
次の彼は、まあまあ有名な芸能関係で仕事をしています。
だけど、わたしの前の夫も、ミュージシャンでしたから、
芸能関係の異常な,非成功率はよく知っています。
夢や幻想・錯覚だけでは食っていけません。
では、なぜ娘ちゃんは、彼に魅かれたのでしょう。
わたしは、そこに娘ちゃんのコンプレックスが、
また頭を出していなければいいなあと思うのです。
自分の好きになった人を紹介するのに、
学歴や職歴を第1に報告する必要はありません。
大切なのは、その人の内面です。
わたしなら、鈴ちゃんを(親に)紹介するのに、
「嘘のつけない人でね、目立つことが嫌いで、欲がないの」というでしょう。
うん、親はきっと
「大丈夫か?」と心配するでしょう。
でも○○大学出で有名銀行に勤めているということで、安心する親はオカシイのです。
親は、どんな男を連れて来られても、娘のことが心配です。
娘を愛しているからです。
この可愛い娘を、不幸にするような男は、絶対許さないのです。
貧乏が娘を不幸にするのではありません。
思いやりのないこと、
自分の体のように、配偶者をいたわれないこと、
優しい眼で、相手の話しを聞いてやれないこと、
これが、配偶者を不幸にするはじめの一歩です。
逆にこれらがあれば、貧乏は不幸ではありません。
娘ちゃんの(今の)彼氏君は、どうでしょうか。
わたしも鈴ちゃんも、娘ちゃんの彼氏に多大な期待は抱いていませんのでね、
ダメでもともと、
良ければめっけもんです。
そして、一番大事なことは、
自分の前途を人に預けないという姿勢です。
まず、娘ちゃんが自分の生き方を、自分の足で探していかなければなりません。
配偶者なんてのは、たまたま道中一緒になる道連れです。
最近では、その道連れも、とっかえひっかえです。
誰かに幸せにしてもらう…なんて考えは捨てることです。
その上で、人生という旅の道連れが、できればいいじゃないですか。
その人が、生涯一人で済んだなら、もっといいではないですか。
(わたしと鈴ちゃんは、リサイクルですがね)
娘ちゃんと、そんな話をあ~だこ~だと、グダグダ言い合いました。
娘ちゃんが、我が子のように愛おしいと感じています。
そして、友だちのようでもあり、
「吹け飛び」株式会社の、新入社員でもあります。(まだ内定)
この子の、傷をいやしてあげることから、
わたしの愛情は始まります。
もう、とっくに始まってますよ。
子供の時の家庭環境がベースで、人間関係が決まってしまう部分はあります。
私の実家の人間関係は、こまったちゃんが多くて、
なぜか私の友人知人関係にもこまったちゃんが居るのです。
なぜかしら?と考えた時、そういう人をわざわざ私が選んでいる、という事実が判明!!(笑)
それに気が付いてから、人間関係は、選ぶようになりました。
今からでも遅くはありません、娘さんにたっぷり愛情をかけてあげてください。
愛情を知ると、人は変わります。
それに、愛情を持った人を好むようになりますから、
学歴とかに惑わされなくなると思いますよ。
経歴重視が多かったのではないでしょうか?
そういうのを気にしない友達や親であれば、気にならないんでしょうけど。
そう思うとうちは大らかな家庭で、大らかな友達ばかりだったのかな?
という言葉が私は好きです。
貧しくても愛ある家庭に幸せが宿るのです。
が、世の中は「学歴」と「勤め先」を担保する風潮が
まだまだ根強いので、娘さんがカレの学歴と勤め先を言ったのは
まあ致し方ないことかと。親が安心するであろう、という言葉をどうしても
子どもは選択しがちなのです。まだまだ、はなこさんや我が家のように相手の
仕事や学歴をうだうだ聞かない、と言う親は少数派なんですよぉ(^_^;)
あ、でも娘さんは結局はなこさんのところに就職なさったんですね。
おめでとうございます(*^_^*)
このブログからは大きな、たくさんの「愛情」を感じます。そして、又、私も教えられ、諭されてます。
娘ちゃんの傷はきっと癒される日がくるでしょう。こんなに素敵なおかあさんが見守ってくれてるのだから。
すずき はなこさんの生き方がよく解りました。
わたしなりの生き方もなるべく早く整えばいいなと思いました。
お嬢さんも納得の行く生き方が見つかるといいですね。
人生の土俵は何処にでもあるのでしょうから。