Nicotto Town


みっちょん恋愛の詩


愛の証


薬指に光るリング
それはあなたの愛の結晶だったのに
今外してみると
白い跡が残るだけ
二人の愛の幻想のように


小さなそれを覗いてみても
小さな恋が映るだけ
でもそれでも二人にはよかった
それは永遠を物語っていたから
もう今となっては見えないけれど


あなたの好きな雨の季節
「雨が好きなんだ
何もかもを流してくれるようで」
そして流されていてしまった
それでよかったの この愛は


雨は知らんふりで
水たまりに何かを映しているけれど
何も映せなくなった鏡には
ただひびが入るだけで
時の流れも映せない


もう映せない季節なら
忘れてしまうがいい
あなたとの時間も何もかも
流しきってしまえばいい
あなたも あなたの愛も あなたの影も


私はここから歩いて行こう
雨が足元を汚しても
傘が雨音を響かせても
前を向いて歩いて行こう
それだけが行き先を示すのだから

でももう少しだけここにいさせて
ここであなたを想わせて
それが二人の愛の証
だからそれが色あせるまで
白い跡が消えるまで待って




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