Nicotto Town


みっちょん恋愛の詩


抱いたさよなら


あなたの胸を抱きしめた
このまま離れたくなかった
温かなぬくもりを信じたかった
もう私のものじゃないなんて
思いたくなかった


このまま時が止まってしまえばいい
何も言わず 何も聞こえず
最後だなんて嫌だった
あなたの肩を抱いて
その手はこんなに強いのに


でもだめだった
もう遠いあなたのめには
私は映っていなくて
誰もそこにはいなくて
一体どこに行こうというの


私の涙を拭いてくれたわね
それが最後だなんて思いたくない
だってこんなに優しいあなた
着ているコートが薄すぎて
宵の寒い風が身にしみる


「ここでさよならしよう」
悲しかった
もう会えないの
絶対会えないの
永遠に会えないの


「もっといい人が見つかるよ
だって君はこんなに優しい」
そんな言葉は吐かないで
あなただけでこの胸は
あふれるほどにいっぱいなのに


さよならは言わなかった
繋いだ手が離れた
あなたの背中を見送る私
もう消えて行くその肩を
握りしめるだけの私




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