フィリピンが韓国からFA50戦闘機導入
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- 2015/11/29 12:35:00
フィリピンが韓国から購入したFA50戦闘機2機が28日、ルソン島のクラーク空軍基地に到着した。フィリピン軍は10年間にわたって戦闘機部隊が存在しない状態が続いていたが、中国との領有権争いが激しさを増す南シナ海情勢を反映した軍近代化の一環として導入された。
FA50は韓国航空宇宙産業が製造し、2017年にかけて計12機が納入される。総額は189億ペソ(約492億円)。部隊編成後は、南シナ海を臨むスービック湾の飛行場に配備される予定だが、防空レーダー網などは未整備のため、どれだけ効果的に運用できるかは未知数だ。
2機は28日早朝に韓国を出発し、済州島と台湾南部の高雄で給油。フィリピン空軍の操縦士ロランド・ペニャ中佐は「領域警備を行う上で画期的だ。より素早く現地に到達できる」と喜ぶが、FA50は練習機を基に開発されており、性能は高いとは言えない機種だ。(共同)
http://www.sankei.com/world/news/151128/wor1511280037-n1.html
FA50はアメリカ合衆国のロッキード・マーティンから技術支援を受け、韓国の航空機メーカー、韓国航空宇宙産業(KAI)が製造したKT-1に次ぐ国産航空機で、機体はF-16に近い形状の練習用ジェット機。 愛称はゴールデンイーグルで最高速度はマッハ1.5。
開発はKTX-2の名称で1992年から開始された。当初は三星航空産業がロッキード・マーティンと提携して開発する計画であったが、1999年に韓国航空宇宙産業(KAI)が設立されたことに伴い、KAIとロッキード・マーティンによる開発となり、T-50の名称が与えられロッキード・マーティンとの技術提携もあって、胴体末尾にエンジンノズルを有するブレンデッドウィングボディの機体形状など、F-16の影響が各所に見られ、形状をそのままコピーしている部分がある。垂直尾翼と水平尾翼・エアブレーキがノズルにかかるように配置されている点もF-16そのままです。 しかもF-16のエアインテークが機体下部の1ヶ所であるのに対し、同じ単発機であるにもかかわらず本機ではストレーキの下部に左右各1ヶ所ずつ配置されている。これは、同じくF-16の設計をベースにしているKTX-2として開発を始めた頃に台湾で配備された戦闘機「経国」(ちんくお)のにそっくりです。 経国が台湾製双発エンジンなのに対し、韓国のFA-50はゼネラル・エレクトリック社製エンジンもF404(F-18戦闘機に搭載されているもの)を韓国でライセンス生産しているものなので、勝手に売ってはいけないなど多くの制約があるのに、アメリカの承諾なしでフィリピンやインドネシア等に輸出をしようとして問題になってます。