別れのクリスマス
- カテゴリ:小説/詩
- 2015/12/10 10:37:06
「これ返す」
「うん」
それは小さなリング
あなたがくれたそのリングを
外すと白い跡が残る
急に軽くなった気がした
心とは反対に
自由になったのを喜んでいたのか
そんなことはない
だってまだ思い出は絡みついている
「クリスマスの贈り物だよ」
二人で買いに行ったけど
あなたのお財布が心配で
なるべく安いものを選んだ
それでも十分だった
どこですれ違ったんだろう
どこで見失ったんだろう
お互いの胸の内は知っていると思っていた
そう信じ込んでいた
でもどこかに亀裂ができた
隙間風が冷たい
もう帰れない
側にいても遠かった
何故そんな二人になったんだろう
暖めあうはずだったのに
さよならは悲しい
人恋しさは辛い
こんなに何かを求めても
あなたしか出てこない
忘れるなんてできない
街が通り過ぎて行く
木枯らしに追い立てられるように
ぼんやりと佇んでいても
あなた色に染まった頭の中は
悲しみを追い掛けている
悲しいクリスマスの時があつたと言う・・
でも今は「幸福」なんでしよ!
過去の思い出より将来の「夢&希望」に進もうではないですか?
とは言うても・・俺も楽しくは無いですが・・
また明日も同じ仕事の現実が待つているだけですが・・・
また年末に向けて・・福岡の弟は元気にしているのかな?
春日井市に住む元同僚はどうしているのかな?訪問予定はたたないし・・
年賀状もまだ半分しか出来ていないし・・・うんうん