米、インド国産空母に技術協力
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- 2015/12/13 23:24:59
【ワシントン=川合智之】カーター米国防長官は10日、訪米中のインドのパリカル国防相と会談し、インドとの安全保障協力を強化することで一致した。インドが建造する国産空母に技術協力するなど中国が台頭するアジア太平洋地域の海洋安全保障で協力を深める。
カーター氏は会談後の共同記者会見で「歴史的一歩だ」と述べ、米印の戦略的関係強化に期待を示した。空母に搭載するエンジンのガスタービン技術などを米がインドに供与するほか、インド軍の環太平洋合同演習(リムパック)などへの参加を通じて連携を強化することなどで合意した。
パリカル氏は7日、印国防相として初めて米ハワイの米太平洋軍を訪問した。10日の会談後には米空母ドワイト・アイゼンハワーを視察した。
http://www.nikkei.com/article/DGXLASGM11H1X_R11C15A2EAF000/
ヴィクラント (Vikrant) は、現在インド海軍が推進しているADS(Air Defence Ship,防空艦)計画の1番艦として設計され、2018年に就航予定の航空母艦です。
設計は、イタリアのフィンカンティエーリ社の協力のもと行われ、そのためフィンカンティエーリ社が提供しているイタリア海軍の「カブール」やイギリス海軍が建造中のクイーン・エリザベス級航空母艦に似たデザインとなっています。
対空レーダーには、イタリアセレックス・システーミ・インテグラーティ社製がRAN-40Lフェーズドアレイレーダーが予定され、艦橋にイスラエル製のEL/M-2248 MF-STAR多機能レーダーも配置されるめどとなっている。
今回の合意でエンジンはゼネラル・エレクトリック LM2500ガスタービンエンジンが4基搭載されることが決まり、最大速度が28ノット(約時速52キロ)となることが予想されます。