シングルルーム
- カテゴリ:小説/詩
- 2015/12/15 10:44:52
その里の雪はまだ少ない
あの日の道をたどって
あの日の列車に乗って
あの日と同じホテルに泊まって
でも今日はシングルルーム
ブーツの中の足元が冷える
外に出てみれば
まだシーズンには早い
人の影も少ない
あの日もこんな風景だった
まるで水墨画を描いたように
遠くの山はかすんで見えたけど
その先のその先の
こことは違う山里に
あなたの心は飛んで行った
物のとらえ方が違った
そんなことで別れた二人
どちらかが無理をしては
長続きはしないだろう
本当にそうだったのだろうか
そんなことばかりじゃなかった
ただただ笑っていることもあった
たくさんのそれは傷ついたままで
心の中にしみ込んで行く
だって別れたくなかった
いつだって我儘を言った二人だけど
本当はじゃれ合っていただけかもしれない
でもそう思うことも辛くて
思い出すのも辛くて
何故ここに来たんだろう
決別するためのに
二人の何もかもに
重い荷物を捨てるために
明日から新しい自分になるために
今日眠るのはシングルルーム
うん~しかし真剣に考えると・・2人の別れる元は何であつたのか?
これまでの「みつちょん」さんのブログを読み返すびきなのだろうか?
そこには、過去の楽しかつた思い出が脳裏によみがえるのだが・・