米軍爆撃機、中国造成人工島近くに「誤進入」
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- 2015/12/21 00:51:27
【ワシントン=今井隆、北京=蒔田一彦】米軍のB52戦略爆撃機が南シナ海のスプラトリー(南沙)諸島で中国が造成した人工島の12カイリ(約22キロ・メートル)内の上空を飛行したことが分かった。
米国防総省当局者は18日、「悪天候のため、パイロットが飛行ルートを外れた。意図的ではなかった」と述べ、飛行の事実を認めた。
国防総省当局者は、今回の飛行は「航行の自由を示す作戦ではない」とした。米軍のイージス駆逐艦は今年10月、人工島の12カイリ内で巡視活動を実施し、この海域を「領海」とする中国の主張を否定するとともに「航行の自由」を行動で示したが、今回は「誤進入」であることを強調した。
同当局者は飛行のルートは明らかにしなかったが、米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(電子版)は18日、南シナ海を飛行していた米軍の2機のB52のうち1機が今月中旬までに、予定していたルートから外れ、中国が埋め立てと施設建設を進めるクアテロン礁に接近したと報じた。人工島の2カイリ(約3・7キロ・メートル)内を飛行したとしている。
http://www.yomiuri.co.jp/world/20151219-OYT1T50122.html