おんなのひとへ
- カテゴリ:小説/詩
- 2015/12/23 22:25:09
私を名付けないで
娘という名 妻という名
重々しい母という名でしつらえた座に
坐りきりにさせないでください
わたしは風
りんごの木と
泉のありかを知っている風
私を区切らないで
コンマ、ピリオド、いつくかの段落
そしておしまいに「さようなら」があったりする手紙のように
こまめに区切りをつけないでください
わたしは終わりのない文章
川と同じに
果てしなく流れていく
拡がっていく
一つの詩
わたしを見つめないで
絵に描いた景色
触れられない美術館の作品
そして捨てられたネコの様にじっと見つめないでください
わたしは命
静かだけど激しい脈拍を打つ生きた女です
あなたの視線だけでは満たされません
いつも
いつもあなたの命と交わりたいのです
これは新川和江さんの
「私を束ねないで」
という詩からイメージした詩です!
クリスマス、いかがお過ごしでしょうか。
カイくんやオレオちゃんはなにかプレゼントもらったかな?^^♪
私からも詩のプレゼントでっす。
もう作者は忘れたんですけどね。
『星の歴史』
凡庸な人間など存在しない
人の運命は星の歴史に等しいもの
ひとつひとつが常に非凡で
独特で
それにいている星はない
私もこの詩をよく思い出すんですよ。
これが元詩ですねん!
私を束ねないで
あらせいとうの花のように
白い葱のように
たばねないでください 私は稲穂
秋 大地が胸を焦がす
見渡すかぎりの金色の稲穂
わたしを止めないで
標本箱の昆虫のように
高原からきた絵葉書のように
止めないでください わたしは羽ばたき
こやみなく空のひろさをかいさぐっている
目には見えないつばさの音
わたしを注がないで
日常性に薄められた牛乳のように
ぬるい酒のように
注がないでください わたしは海
夜 とほうもなく満ちてくる
苦い潮 ふちのない水
教科書に載ってたような気がするのだけれど
いつか分からない! (>_<)
でも、時々思い出すんだ!!
詩からイメージした詩ですか、なんかすごいね^^。
おっ、クリスマスパーティーは楽しかったですかwww
ナンパは・・・・・どうなったんだろwww
我が家は穏やかにイブの夜が幕開けでございます。
良い夜をお過ごし下さい。