インド軍基地に武装グループが侵入 銃撃戦
- カテゴリ:ニュース
- 2016/01/02 15:59:15
パキスタンとの国境近くにあるインドの空軍基地で、武装グループが侵入して治安部隊と銃撃戦になり、地元メディアは、パキスタンに拠点を置くイスラム過激派組織のメンバーによるテロ攻撃という見方を伝えています。
インドのPTI通信によりますと、パキスタンとの国境に近い北部パンジャブ州にあるインド空軍の基地で、2日未明、軍服を着て銃を持った武装グループが侵入して治安部隊と銃撃戦になりました。銃撃戦は5時間にわたって続き、これまでにインド空軍の兵士2人が死亡し、武装グループの少なくとも4人が殺害されました。
武装グループは、軍用機などが格納されているエリアまではたどり着けず、基地の設備への被害はなかったということで、治安部隊が基地内に武装グループのメンバーが隠れていないか捜索しています。
インドの複数のメディアは政府高官の話として、隣国パキスタンに拠点を置くイスラム過激派組織のメンバーによるテロ攻撃という見方を伝えています。
カシミール地方の領有権などを巡って対立する両国は、先月末に首脳どうしの会談を行い、信頼関係を深めるために対話の継続で一致するなど関係改善に向けた動きが注目されていて、今回の攻撃には、こうした動きを妨害するねらいがあるという見方も出ています。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20160102/k10010359071000.html
パキスタンのイスラム過激派組織は複数存在します。
その中にあるジャイシュ=エ=ムハンマドと言う組織は、カシミールを拠点とするイスラム過激派で、カシミール地方のインドからの分離を目指しジャンムー・カシミール州を中心にテロ活動をしており、カシミール地方では最も過激な組織とされています。