朧
- カテゴリ:自作小説
- 2009/09/14 22:29:03
こてんぱんに打ちのめされて
しょぼくれて歩いていた
道はタールのように黒くべたついて
歩くことさえままならない
すれ違う人たちはどれも見覚えのある顔で
すれ違い様、口々におれを責め立てる
「君には失望した」
「あんなに目をかけてやったのに」
・・・・・
犬までもがわざわざやってきて吠える
「がっかりだよ」
犬の尻を蹴り上げてやると悲鳴を上げおれの足に噛み付いてきた
「もともと誰も期待なんかしてなかったのさ」
振りほどくと犬は足早に逃げながらそう吐き捨てた
耳を塞いで目を伏せて覚束ない足取りでなんとか家までたどり着いた
鍵の束から部屋の鍵をさがすが、どの鍵も鍵穴に入らない
ドアもいいウンザリだと鍵穴を閉じてしまった
帰るところまで失って途方に暮れてしまった
空を見上げると雲の間から三日月が俺を見て何かつぶやいたが聞き取れない
聞き返そうとする間もなくまた雲の後ろに隠れてしまった
やがて深い霧が街を覆いつくす
もう何も見えない
へえ。
みごとに奈落の底を描いているね・・・。
あなたの生き方もわかります。りっぱだと、思います。
でも、もう少し肩のちからを抜いて、自分をいたわれるといいですね。
そうやって1人で苦しまないでって言ったじゃん!
みんな心配してるよ?
お願いだからもとにもどってよ
毎日ね 今日1日だけ 頑張ろう!
今日1日だけ クリアすればって
そうやって 少しずつ 頑張って行こうね
みんな ついてるよ