ブーケ
- カテゴリ:小説/詩
- 2016/01/06 10:11:30
あなたが好きだったのに
声さえもかけられなくて
そして今日という日を迎えた
神聖な愛を交わす
彼女と共に
誓いをこめたリング
きらめいていた
そして花嫁が飛ばすブーケ
私の手に落ちた
遅すぎたのに
見ていたくなかった
あなたの頬笑みも彼女のそれも
笑顔なんてできないのに
作り笑いを作っていたのは誰
もう私のあなたじゃない
大好きだったこの曲が流れる
そうだった そうだったわ
あなたが教えてくれたのね
彼女と一緒にいる時に
一人占めできなかった
これからどんな3人になっていくのだろう
会いたくないと思いながら
本当は会いたい
でもそれは辛すぎる
そっと遠くに行ってしまいたい
一人になった時に
想うのはあなたの事ばかり
でもそれじゃあいけないのね
独り立ちできないもの
どんなにあなたと離れようとも
この愛をそっと取り出して
どこかに埋めよう
埋めた場所も忘れて
中に入った愛も忘れて
寒い北風に想いを乗せて
ブーケはやがて枯れて行く
私の愛もそうだろうか
愛する心は捨てたくない
枯れかかっていたとしても
愛の息吹を待ち続けたい
コメント、ありがとうございます。
すがりたいのにすがれなかった。
失った恋は重すぎます。