芽吹
- カテゴリ:小説/詩
- 2016/01/27 09:35:36
あの日もこんな朝だったね
君がうつむいていたのも
どうしてなのか僕は知っている
きみの心に彼しか見えない
彼が行ってしまった後でも
何も言ってあげられなかったね
傷はまだ深いから
そっとしてあげたかった
一人にはできな思ったけど
一人の時間が欲しかったんだね
今日みたいな寒い朝
君の心も冷えきっていて
暖めるものなど何もない
たとえ僕が見つめていても
そんなことは目に入らない
「過ぎてしまった事さ」
人は言うかもしれないけど
でもまだ愛しているんだね
そんな君には入り切れない
まだここにこうしているだけ
いつになったら言葉をかけられるだろうか
いつになったら告白できるだろうか
そんな日はまだ遠い
君が笑顔を見せるようになったら
でもそれはいつのことだろうか
コートを着たままで
教室に入っていて
でも頭の中はうつろなままで
そんな顔の下を見ることができるのは
僕だけだと自負している
春が来たら
君ともお別れかもしれない
別の道を歩く二人
それまでには二人で歩きたい
心が芽吹くそんな日まで
ニコ店訪問ありがとう!
昨日は、深夜の訪問忘れていました・・(笑い)