Nicotto Town


みっちょん恋愛の詩


深夜のドライブ


金曜日の夜になると
まだ思い出す夜のドライブ
あなたが部屋まで来ることはない
待ち合わせの時間まで私が待っている
たとえ寒い夜でも


そして滑るように走りだす
どこへ行くの
そんな言葉さえかけずに
真っ暗な道を走っていく
灯りは対向車のそれと点在する電柱だけ


前しか見ないあなた
言葉もなく 音楽もない
でもそんな空間が心にしみて
なによりの時間だった
都会の雑踏から逃げて


星達がきらめいている
まるで私たちを照らすように
かすかな光しかないけど
なぜかぬくもりを感じる
そう あなたがいるから


やがて深夜のカフェに車を止めて
コーヒーをくゆらす二人
カップの暖かさが体を溶かす
ここは一体どこなんだろう
そんな事さえどうでもいい


いつの間にか車は
Uターンしていて
また都会に戻っていく
明けない夜を超えて
静かに住処へと帰っていく


もうどの位経っただろうか
こんな夜がなくなってから
一人で滑らす事なとない
あなたがいなくなったから
もうそれは過去の事


暖かかったこの恋も
もう冷たくなっただろうか
今頃どこを走らせているの
心地よかったそのシートに
別れることを告げた夜から







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