Nicotto Town


みっちょん恋愛の詩


巣立ち~2~


同じサークルの中で
君は彼を好きになった
僕は君の眼さえも見られず
ただ座っていた
そうするしかなかった


悲しい恋だと
君は知っていた
同じサークルの中に
彼の恋人がいる
それでも君は笑っていた


いつか終わる日が来るかもしれない
そんな君のおびえた心
まだ隠しているけれど
僕には分かる
もう少しで巣立ちの時


君が傷ついた時に
寄り添ってあげようなんて
計画的で 作為があって
そんなことはできないだろう
本当はしてあげたいけれど


一日が来るたびに
君に会えるのが楽しみで
こんな幸せはなかった
たとえそれが悲しい君でも
僕の心を知ってほしかったから


全部忘れることなんて
本当にできるのだろうか
あちこちに破片が散らばって
指にかすり傷をつけるんじゃないか
幸せだった日もあるのに


さよならの向こう側で
僕は待っている
君を抱きしめてあげる
心を拾ってあげる
だから今日の風も冷たくない




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