Nicotto Town



つぶやいてみようーその1


嫌われている
そう感じている

67歳で採用され、配属されてすぐのことだった
先輩と同じことをしても
指導されたとおりにしても
慣れない作業でとまどったとき
かんしゃくを起こされた
「さっき教えたでしょ!」
いわれるたびに身がすくんで
さらに失敗した

職場に初めてきた日、荷物が大きいと注意された
「なに持ってきた!?必要のないものは持ってこないで!こんなに狭いところなんだから」と声高にガミガミと注意を受けた
中身は必要最低限なものだけだ。
定期入れ、社員証、フレキシブル3色ペン一本
財布は一番小さいものに変えてあるし、
薬も財布の中にしまっておける
化粧はしないから平たい使い捨ての櫛一本
チリ紙タオルハンカチはポケットにいれてある
着るものは登山で手慣れた荷物まとめで小さく収納してある。
最終手段で柔らかくて小さいリュックサックを、さらに小さい袋物に変えた
これをきゅっとしばるとほら、リュックよりは小さく見える
一週間ほどたって周りを見る余裕がでてきたころ、気が付いた
みんなわたしの三倍くらい荷物がある
ガミガミ言った人など
仕事帰りに通うスクールバッグを肩からよっこらせと下げて帰るじゃないか
共同で使っているロッカーを見ると
大きな荷物がゴロゴロしている
一番上の棚は使わなくてよい廃棄物だとわかった
は?なんだこの人
自分が大きなバッグを持ってきたいから
新人の荷物をガミガミ怒鳴りつけるような意地の悪い人なんだと呆れた
しかし、待てよ
わたしも慣れてきて忙しくなったら
上の棚を見直す時間を作れるほどになれるだろうか?
ここは一番、作業に慣れていないうちに収納物をきれいに整理しておこう
”自分がされていやだったことは人にはしない”
新人がいきなり入ってきたときにきちんと
サポートできるようになろう
反面教師だと思うことにした

職場には3人の同じような体重の人間が配置されていた
朝「あなたたちみたいなでぶといっしょじゃ、狭苦しくてしょうがない いやになっちゃうよ」というのがあいさつ代わりの先輩の決まり文句だった
身体的特徴を理由にするのは差別だが、
言っている本人自身がこっちと変わらない体重なのだ
ともかく、ひとりではなく、ほかにも攻撃される仲間がいるのだったから
少しは気が楽だった
そういうときは、黙って一歩下がることにした
とにかく、距離を置くしかない
『糠に釘』状態と感じたのかもしれない
エスカレートして
「あなたたちみたいなでぶがいたんじゃ、床が抜けちゃう」
と無体なことを言い出す始末だった
家でも同じことを言っているのだろう
ある日のこと「うちの人がお前も横綱だから、三人そろったら、そりゃ床もぬけるだろう」と言ったと、さも憎々しげに夫の悪口を言った
これには苦笑せざるをえなかったが
自分がいつも攻め立てている相手に夫の言動をそのまま言うなんて
相手がどう思うかを考えもしないのかもしれない?と
疑いを持ち始めた

肝心な作業になると
「そんなこと教えられないから誰かに聞いて。でも上に言わないでよ わたしが教えなかったなんて」と言われてギョッとなった。
いじめというよりも、新人指導をするための教育を受けてこなかった人が
指導しなければいけない場面に立たされて困り果てたあげくのことだろう「
どうしようとパニックになったが、
本人が誰かに聞いてというのだから聞けばよい
それに書き溜めてきた作業手順と機械操作のメモを整理すればなんとかなるだろう。
容易ではなかったが、なんとか切り抜け、ひとりで作業できるようになった

的確な質問ができるようになってきたころ
相手が作業の基本を知らないことがわかった
わからないと困ることは反対に質問されるようになったが
「ここにこう書いてあった」と会社からの書類を示したり
「こうではないだろうか」と書いたものを渡すようにしたり
ひどく気を使った

仕事に慣れて一通りのことがこなせるようになって
手早くできるようになったと人心地ついたころ
「仕事ができるからって上から目線なところがあるよ。学歴や職歴が高くていいとこの奥さんで働く必要もないのに、上から目線なんだから 言い方に気をつけなさいよ」と突然切り出された
わたしは否定した「誤解です 上から目線てどんなときのことでしょうか。学歴は高くないし、職歴身分は履歴書にも書く必要のないことだから事務員としか書かなかったし、だれがそんなこと言ったんですか?」
「そんな高齢で採用されるはずがないじゃない」
それはわたしのせいじゃない
応募したのは年齢制限なしと書いてあったからだ
それで採用されたのは「いいとこの奥さん」だからって
まるでわたしが会社関係者の身内やコネを使って入ったとでも思っているのだろうか?邪推だ!
相手は え?というような顔つきになって
それでもひるまなかった
「この前、ここ片づけていたとき、ああ、これできれいになったって言ったでしょ!そういう言い方が上から目線だっていうのよ!」
は?なんのこと?じぶんひとりでやっていた作業がひと段落すんでひとりごとを言った言葉が気に障った?
それ、わたしのせいじゃないよね
でも気を付けます。独り言言わないように
たとえ、あなたがひとりごとをずっと唱えていても
わたしは自分がひとりごとをいわないように気を付けます
誤解を受けたくないからね

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2016/02/20 09:32
うっわー(^_^;)
いやあ、でもありがちですよね。
実に不幸な方なんでしょう。自分の不幸は
他人のせいなんだと思っているんだろうなあ。
大潮さんのように、冷静にアタフタしない態度だと
それが気にいらないといわれるし。ああ、そういうのが
苦手なんで、日頃から人とはかかわらないようにしてますー♪
アバター
2016/02/18 21:57
・・・やなやつっ!
「世の中にはこういう人間もいるのか~びっくりだ~初めて接するタイプだ~
新種として自分の人間図鑑に登録しておこう!」なんていう感じで
コレクションが1つ増えると考えてみるか。
えーそれにしてもーーーーー、職場って、過ごす時間が結構長いところだから、
そういう不可解な人間の扱いに時間とか労力を割かなくちゃいけないのは
なんだか納得できないですよね。もっと仕事そのものに頭とかエネルギーを使いたい。
どんな人生を歩むとそういうひねくれた感性を持つようになるのか、ぜひ研究して論文書いてくださいっ!
アバター
2016/02/18 19:14
うわぁ~!酷い職場!トヨタ系(豊田自動織機を親会社に持つ企業)だったら、大潮さんの上役に当たる人々は、即時、クビだよ?

怒られちゃうけど、呪いをカケタイ!ご健闘をお祈りしております!( ̄へ ̄^)ピク



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