ロシア、在亞美基地に新たに戦闘機を配備
- カテゴリ:ニュース
- 2016/02/22 13:33:30
ロシアがアルメニアのエレバンにある空軍基地に戦闘機を配備し軍備を強化した。新たに配備されたのは第4世代戦闘機MiG-29とモデルチェンジされたMiG-29Cと輸送用ヘリのMi-8MTだ。ロシア南部軍管区の広報が20日に発表した。
「間もなく最新鋭の第4+世代の戦闘機と輸送ヘリのMi-8MTがエンジニア・技術隊員によって組み立てられ活動を開始する。パイロット部隊による飛行の開始は3月中旬を予定している」と広報は伝えた。
http://jp.sputniknews.com/russia/20160221/1646484.html
第3624航空基地は、ソビエト連邦解体によって無くなったワルシャワ条約機構軍の
替わりにアルメニア共和国軍の軍事的空白を埋めるために残されたロシアの駐留部隊です。
ヨーロッパ通常戦力条約により、アルメニア自体が軍用機100機以下しか所持できない為に、ロシアが駐屯して補って
います。
Mig-29は旧ソ連で開発された戦闘機ですが、ソビエト崩壊に伴ってNATOに加わった国も使用しているため、
現在はNATOでも使われている戦闘機です。
Mig-29Cは、ロシアで使われているMig-29の輸出用ダウングレード版を長距離飛行に耐える様に
燃料タンクを大きくしただけのもので、NATOで改造されデジタルフライバイワイヤを搭載したものと違い、
リンク機構ワイヤー式のタイプです。
現在はNATOでも維持費が高いためMig-29を売却する動きが進んでいますが、ミサイルの最大探知距離は100km、
目標の最大追跡距離は70kmと高性能で、ルックダウン・シュートダウン能力を持ち、最大で10目標追尾が可能。
専用ヘルメットにHUDと連動したセンサーを装備する事で、機体から60度ズレた位置に存在する目標まで
ロックオンが可能となっています。