桜舞う朝
- カテゴリ:小説/詩
- 2016/03/13 19:24:18
知らず知らずに歳を重ねるのではなく
ある日突然おじいさんになりたい
孫の誕生によってではなく
見知らぬ子供たちの目の中で
誰も気づかない瞬間に年老いるように
年寄り扱いされるのに抗ってきた肩の力が
そのとき急に抜けて
おじいさんという門をくぐりぬける
桜の咲く小学校の門を
初めて入る子供のように
不思議な物語の始まりのように
赤ちゃんの見開かれた瞳の中で
私は新しく生まれ変わる
人一人が生きてきた傷だらけの歳月を
私に代わって
小さい者たちが優しく忘れてくれる
最初からなにも覚えてはいないよ、と
真新しい老人が
誰よりも早く起きて
何かやることはないかと探していると
そのとき、後ろから声がかかる
『おじいちゃん おはよ!』
赤ん坊は少女になってそこに立っている
まだ聞き慣れない
「おじいちゃん!」
に一瞬戸惑いながら振り返る
それは長い間待っていた言葉なのか
今朝目覚めたときから待っていた言葉なのか
思い出せない
分からないまま
ゆっくり微笑む
年寄りの微笑みは長い
少女のお前は待ちきれず
もう姿を消している
取り残された微笑に
桜が舞い落ちる朝だ
ええっ、そんなにたくさん大学&大学院にいったから
何がなんだかわからなくなったんだね?!
経歴詐称が今世間で話題になってるね!!
大丈夫かな?!
私はパット・マルティーノというアメリカのJAZZギタリストのような
カッコイイおじいさんになるのが夢です。
地図をかったの?いわゆる地図帳?
高校の時にね、夏休みの宿題で地図の色塗りがあったんだけど、
地図専門店で買った地図に色鉛筆で色を塗らないといけなかったのね。
山の等圧線ごとに。
もうね、気が狂いそうだった(怒)。
私の忘れられない地図の思い出です。
長い傷だらけの人生を飛び越えて「おじいちゃん」になる。
抗ってきた肩の力を抜いて、年寄りと言う事を受け入れる。
人生の傷と、抗った肩の力が、優しいおじいちゃんにしてくれる気もするけれど・・・
桜が見せてくれた幻想なのかな?
赤ん坊→女の子・・・これがキーワードな気がする。
もしかして。。。かな?
深読みし過ぎ?( ^ω^ )♪
この//おじいさん//は何の代名詞なんだろ~٩◔̯◔۶