別離~海岸線にて~
- カテゴリ:自作小説
- 2016/03/15 14:59:08
今日も朝が来た
昨日までの事なんか知らないように
まるで月からのバトンを落としたように
太陽は素知らぬ顔をのぞかせる
でも私は空を見上げない
もう一度会いたいと思って
あの浜辺に行ってきた
でもそこにはいく組のカップル達と
子供達の歓声が
私を一人にする
どこに行ってしまったんだろう
二人の心は
あんなに愛し合っていたはずなのに
繋いでいた手が
緩やかに離れて行った
もう誰も愛せないかもしれない
そんな感情が襲ってくる
それほどの人だったのか
そんなに入り込んでいたのか
今となっては分からないけれど
あなたには行くべき道があった
そこに行かないと自立できなかった
「ついておいで」と言う言葉が欲しかったのに
それも許されなかったのね
もう何もかもお終いなんだわ
風が吹いてきてこの身が冷えるのを感じる
冷えるのはこの身だけじゃなくて
心もをうだけど
また明日も朝が来てその後も来る
私はいつまで信じられるだろうか
まぁ、そんなもんでしょうね。
そう思いながらも数ヶ月もすると
まただれか好きになっちてしまうのは節操がないのでしょうかw