国際貢献
- カテゴリ:仕事
- 2016/04/11 20:38:45
当「会員制海洋レジャークラブ」には、
外国人のお客様もいらっしゃいます。
はい、「海洋レジャークラブ」と言うからには、
小型ボートで、大海原へ出艇するという、
かなりデンジャラスなレジャーの一つですが、
この外国人のお客様たちも、
かなり無茶な点では、ご多分に漏れず・・・やってくれます。
どこの国の人かというと、
お一人はモロッコ人、アメリカ人もうお一人はエジプト人という・・・
よくまあ、ここにいるものだという方々ですが、
海が好きなのは、万国共通ですね。
ただ・・・
ただ、問題がたびたび発生します。
まず、「海事法」。
誰でも彼でも、どこでもそこでも、
どう走ってもカッとんでもいいというものではなく、
海の上にも、道交法のような法律があるのです。
その上、もちろん彼らは日本語が出来ませんので、
船舶免許も持っていません。
つまり、免許なしの2馬力が限界の小型ボート愛好家。
いえ、免許が要らないと言っても、
海事法は守らなければいけませんよ。
それに、海に出て遊んでばかりいるわけでもなく、
目的は「釣り」ですから、
仕掛けやエサの知識が必要です。
そしてポイント、釣れるポイントで、どう釣るか・・・
以上のことを、全部英語で説明して、理解してもらわなければいけないのです。
さあ、たいへん。
(以下全部、英語)
「エサはなに?」
(え?キビナゴって、英語でなんて言うん?え?)
「イワシのちっこいヤツや」
「アンチョビか」
(イメージちゃうなあ~)
「いま何釣れるん?」
(鯛やろ、メバルやろ、ガシラやろ・・・え?何て言うん?」
「AMERICAでは、みんなツナやな」
「マグロ!?」
(それは、いくらなんでも・・・)
どうせ、釣れっこないので、いい加減なことを言って、
サッサと海に放り出しました。
で、最終時間になってやっと戻ってきたのですが・・・
さあ、どうせ釣れていないこの外人達を、
今度はどうやってお慰めしようかと思い悩んでいると、
なんと、3人とも満面の笑みで洋々と帰って来るではありませんか。
(以下、英語)
「ど・やった?」
「めっちゃデカいヤツ、みんな1匹づつ釣ったで!それとちっこいヤツ1匹」
(ホンマかいな~♪)
「鯉や!鯉!」
「なんで海に鯉がおる!そんなわけはないでしょうが!」
「クレイジーカープ」だと言ってききません。
まあ、とにかくボウズではなく
ごっついデカいと大喜びなので、ホッとしたのもつかの間・・・
クーラーからはみ出した尻尾とアタマを見て・・・
びっくり。
「ボラ」です。
「ボラ」ですよ、そう、あの「ボラ」
しかも、見たこともないくらいデカい。
「こんなの、釣ってくる人はいないよ~~~」というと、
またしても大喜びで、
「やたーっ!みんなよりすごいの釣ったーっ!」と叫んでいます。
違う。
そういう意味じゃない。
鈴ちゃんが、そばで「放っておけ。せっかく喜んでいるんだから!」って、
あなた、そんな無責任な。
かくして記念撮影。
意気揚々とでっかい「ボラ」を各自一匹づつ、どや顔で持ち上げて、
足元には、放り出された小さなガシラが・・・
ああ、あのガシラのほうがよっぽど美味いのに・・・。
(以下英語)
「1匹、やるぞ!」
「いらん!」
「遠慮するな!」
(ボラなんか、いらん!)
「これをステーキにして食ったら旨そうだ!」
「うちは、牛のステーキにするからいい」
「サカナのほうが、体に良いのに!」
(ボラなんか、いらん!)
一瞬,カラスミにしたら旨いけど・・・って言いそうになって、
あ、もうこれ以上、ややこしい英語は使いたくない!と思って口を閉じました。
カラスミを説明するのに、またひと悶着ありそうで。
帰り間際まで、
「みんなが,釣れないサカナを釣ったぞ~♪」と大喜びでしたが、
ああ、言語って難しい。
「そんなサカナ、誰も釣って来ない!」という、
正しい意味は・・・・
知らないほうが、国際貢献でしょうなあ~。
追記;
「会員制海洋レジャークラブ」の日本人のお客様がた、
わたしが突然、英語をしゃべりだしたからと言って、
そんな,ハトが豆鉄砲を食らったような顔をしないでください。
わたしは、こう見えても帰国子女です。
最終学歴は、Hawaii州立です。
えー?
なんじゃいっ!
海の家のオバハンが、英語喋ったらそんなに珍しいんでっか!?
失礼しちゃうぞっ。
色々頼むのが面倒なので、おまかせを頼んだ所、
米「(ササミを指して)これは何?」
私「チキンのBBQだ。(語学力がないのでこれ以上説明出来ない)」
米「中が半生で食えない。焼き直させてくれ。」
店「管理した肉で問題ありません、美味しいですよ。」
私「(食べてみせて)大丈夫。美味しい。」
米「(食べず残している)」
次の皿(なんこつ)が来て
米「これは?」
私「チキンの骨の柔らかい所」
米「食える部分がない」
私「骨ごと食べる」
米「(残す)」
次の皿(砂肝)が来て
米「?」
私「チキンの内臓の一部分(これ以上の説明は無理)」
米「(一口食べて残す)」
と言った事が続いた挙句、
米「おまえは食べ物を無駄にしている。何か食えるものを頼んでくれ」
仕方がないので、ベーコンアスパラと椎茸、牛カルビを頼んだら、米人達は喜んで食べた挙句、店を出た後ホテルにピザのデリバリーを頼んでました。
国際交流は難しいですね。
面倒なので、明日はしゃぶしゃぶ食べ放題にする、と言ったらとっても喜んでました。
あと「カープ」。日本人は「鯉」と「鮒」は全く別物なのにね~
お魚じゃないですが「カブ」も厄介ですよね~
これが通じなかったら、誰かを頼るか、筆談するか、諦めて日本語で押し通すかwww
モロッコ+アメリカ+エジプト のグループといったら考古学チームかな?なんて。
ボラって食べた事ないです。(; ̄ー ̄A
ボラ待ち櫓というものが能登では有名なんですけどね。(今は観光のために残してある程度の物)
調べてみたら外道扱い…Σ( ̄Д ̄;) おぉぉぉ… スズキと似たようなものかな…
卵巣なら食べても良いんですね...ψ(。。)メモメモ...
臭くても平気な人達なのかもしれない… ( ̄m ̄〃)
外国の方も来られるんですねぇ!
そう言えば、お正月に妹と京都へ出かけた時に韓国人男子2人に道を尋ねられて四苦八苦しました(@@;
銀閣寺へはどのバスに乗るのか、と問われたというのはわかったのですが、「知らないよぅ。京都人じゃないんだもん」とは言えず、埼玉県人と奈良県人で路線図を検索してバス停まで一緒に歩きました・・・。超カタコト英語。バス、合ってたのかなぁ(違ってたらゴメンよー)
Mt.かめさんの大阪ハプニングの下りが楽しみですーーーー!!
実物を見せれたら実物を見せて日本語名を連呼すれば
分かってくれるに違いないと思うのですが・・・。
実は大阪で英語を喋らないといけない事態に
遭遇しまして、もぉ冷や汗まみれでした(^_^;)