デジタルリマスターで
- カテゴリ:日記
- 2016/05/04 22:33:56
「暗殺の森」(1970年)を見てきました。
すべての画面が「絵」になるという高評価を受ける
イタリア人の巨匠ベルトリッチの作品です。
確かに「絵」はすばらしかったです。
いやらしいくらいの出来です(笑)。
かつての人気フランス人女優ドミニク・サンドの
洗練された美しさも堪能できます。
が、
ストーリーは、ファシズム旋風吹き荒む頃の
イタリアやフランスの事を知らないと
ちょっとついていけないのかもしれませんね。
とにかく
主人公の男の情けなさに
腹が立つんですよぉ〜。
こんな感想(笑)。
そして、
無駄に女優の「乳」も拝めますが
ま
別にあえて出す必要もないかな、と(笑)。
映画を見た人の多くが評価する
女性同士でタンゴを踊るシーンもよかったですが
ダンスホールの中から手をつないで人々が出た後に
主人公のテーブルの反対側に尾行する相棒がいるテーブルが
映るシーンが印象的でした。
あとは、高い木立が点在する冬の森のシーンの
緊張感がたまりませんでした。
現代は「Il conformista」。
順応する人、という意味になるのですが
まあ、自分というものがない人、っていうことなのでしょうか。
オリジナルタイトルの方がいいと思います。