ビンラディンの息子、シリア過激派に団結呼び掛け
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- 2016/05/10 23:39:24
5月10日 AFP】国際テロ組織「アルカイダ(Al-Qaeda)」の指導者だった故ウサマ・ビンラディン(Osama bin Laden)容疑者の息子が、シリアのイスラム過激派に対し、団結を呼び掛ける音声メッセージをインターネット上に投稿した。
ビンラディン容疑者の息子、ハムザ・ビンラディン(Hamza bin Laden)氏(23)は声明の中で、内戦で荒廃したシリアでの戦いが「パレスチナ解放」の道を開くと述べている。
同氏は「イスラムのウンマ(共同体)はシャーム(シリア)での聖戦に集中すべきだ…そこにいる聖戦士たちは団結しなければならない。イスラム教徒に対して全世界が動員された今、分裂や抗争を続ける者に弁解の余地はない」と語っている。
さらに、エルサレム(Jerusalem)をアラビア語でアルクッズ(Al-Quds)と呼び、シリアは「アルクッズの解放を導く最適な戦場だ」「聖なるシリア革命以前と比べ、パレスチナ解放までへの道のりは今日、ずっと短くなった」などと述べている
米情報当局によれば、ハムザ氏はビンラディン容疑者が最も気に入っていた息子で、アルカイダの指導者を継承するように育てられたという。(c)AFP
http://www.afpbb.com/articles/-/3086607
ウサマ・ビン・ラーディンの父のムハンマド・ビン・ラーディンは、イエメンのハドラマウト地方の貧困家庭の出身で、第一次世界大戦前に家族と共に、イエメンからサウジアラビアのジッダに移住し、1930年に荷夫から身を興し、ジッダで建設業を起業した。ファイサル国王の目にとまり王室御用達の建設業者となり事業は急成長を遂げ財閥「サウディ・ビンラディン・グループ」を柱とするラーディン一族を形成した富豪です。
その為資金力も豊富で、ウサマ・ビン・ラーディンがアメリカ海軍特殊部隊の急襲直前に息子ハムザ・ビンラディンを、現在のアルカイダの指導者のアイマン・アルザワヒリに預けて隠していたようです。
ハムザ・ビンラディンはイギリスでは「テロリストの王子」と呼ばれている危険人物とされています。