北朝鮮ミサイル発射 国連安保理が非難声明
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- 2016/06/03 15:31:31
北朝鮮が中距離弾道ミサイルを発射したものの失敗したとみられていることを受けて、国連の安全保障理事会は発射を強く非難し国連加盟国には北朝鮮に対する制裁決議の着実な実施を求める報道機関向けの声明を発表しました。
北朝鮮は先月３１日、東部のウォンサン付近でミサイル１発を発射したものの失敗したとみられ、韓国軍の関係者はこれが新型の中距離弾道ミサイル「ムスダン」だとする見方を示しています。
これを受けて、国連安全保障理事会は１日、報道機関向けの声明を発表し、「北朝鮮は安保理決議に違反して核兵器の運搬技術の開発を続け、緊張を高めている。多くの資源をミサイル開発に充て、市民に多大な犠牲を強いている」と北朝鮮を非難しました。そのうえで、国連の加盟国にはことし３月に採択された北朝鮮との資源の取り引きなどを禁じた厳しい制裁決議を着実に実施するよう強く求めています。
北朝鮮はことし４月にも「ムスダン」とみられるミサイルを合わせて３発発射していますが、いずれも発射直後に爆発し、失敗したものとみられています。この際、安保理ではアメリカや日本などが非難声明をまとめようとしたものの、ロシアが「朝鮮半島の緊張を高める米韓合同軍事演習も控えるべきだ」などと反論しましたが、今回は各国が速やかに歩調をそろえた形です。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20160602/k10010543611000.html
ムスダンはソビエト製Ｒ－２７を改造し、陸上発射型にしたものと考えられている北朝鮮の弾道ミサイルです。
Ｒ－２７は潜水艦発射弾道ミサイルであるため、燃料と酸化剤タンク、ロケットモータに改良を加え、省スペースを意識した設計となっており、構造は複雑な物となっていて、全長は９．７ｍ、直径は１．５ｍなのですが、ムスダンはベースはＲ－２７ですが簡略化されている部品もあるとされ、全長１２．５ｍと、Ｒ－２７よりも長くなっているそうです。
