北朝鮮発射のミサイル 米韓が「再突入」を確認
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- 2016/06/29 10:36:20
【ソウル=上野実輝彦】米韓国防当局は、北朝鮮が二十二日に発射した二発の新型中距離弾道ミサイル「ムスダン」とみられる飛翔(ひしょう)体のうち、二発目が大気圏外から再突入したことを確認した。
聯合ニュースによると、米国防総省のデービス報道部長は二十七日、二発目について「宇宙空間に飛び出した後に戻ってきて、約四百キロ飛行した」と記者団に説明。韓国国防省報道官も二十八日、米国の分析に対し「われわれのこれまでの説明と同じだ」と認めた。
弾頭を宇宙空間に打ち上げた後、大気圏内に再突入し着弾させる技術は、米本土を射程に入れた大陸間弾道ミサイル(ICBM)開発につながる。北朝鮮の朝鮮中央通信は、ミサイルが高度千四百十三キロに達した後、目標水域に正確に着弾し、再突入区間での耐熱性や安定性も検証されたと報じている。
ただICBMは再突入時、ムスダンよりも高速で六千~七千度の高温に耐える必要がある。韓国国防省報道官は今回の再突入速度がマッハ15~16で、ICBMのマッハ24に満たないため「ICBMの試験ではない」との見方も示した。
http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/list/201606/CK2016062902000128.html