それぞれの物語が重なって
- カテゴリ:マンガ
- 2016/06/30 17:55:01
好きな漫画…。
ずいぶん前だと
山岸凉子。
日出処の天子あたりのころがいいなあ。
絶頂期だったのではないだろうか。
いや、それはわたしの主観かも。
けれども、
さいきんの山岸凉子作品は、あまり触手がうごかない。
最近だと、といっても、たぶん、どれもある程度年齢が
いってるんだろうな。
波津彬子(亡くなった姉が山岸凉子と交遊があったらしい)
「雨柳堂夢噺」
吉田秋生「海街diary」
それと、なぜか、森本梢子がいいな。
「ごくせん」「高台家の人々」
ものすごい、パワーだと思う。
いや、今あげた最近すきだと思っているひとたちは
なんというか、基本的にパワーがおちていないと思う。
昔から、コンスタントに、なにかを保っているような感じ。
けど、森本梢子は、わたしのなかでは、
ほんらいてきに、あまりすきなわけではない部類のストーリー、
というか、設定の話しなのに
ひきこまれてしまう。
ごくせん、デカワンコ、高台家と、ヒット作連発してるのも
たぶん、そのひきこむ力の強さなんじゃないかなと
勝手に思う。
ところで、いま、高台家の人々、映画公開してるみたいだけど
あれは、たぶん、あかんなあ。
物語というのは、けっきょく、うけとった個人個人が感じることで
物語となりうる、ということもあると思うのだけれど
配役をみたり、予告をみるかぎり、
映画の作り手と、わたしでは、その物語がかけはなれていそうで。
わたしのイメージしているキャラではないし
たぶん、人物像も、ずいぶん違いそうだ。
このあいだ、テレビで「海街diary」、やっていたから、ようやくみた。
こちらは、たぶん、「高台家…」よりは、しっかりしたつくり
(高台家のほう、みてもいないのに、くらべるのもなんだが)
なんだろう、映画らしい映画といった感じがしたが
やっぱり、漫画の『海街diary』的なものとはずいぶん離れて
しまっているなあと思った。
それはそれで、いいんだろう。各自の物語があるのだ。
もともと、作者の手から、わたしたちに渡された段階で、
いや、もっと前かもしれない、原作の物語は
わたしたちの物語となる、という面があるのだから…。
でも、やっぱり、原作のほうがいいなあと。
原作先にみたから、というだけの話しではない。
このての問題って、奥が深いんだろうな。
原作を映画化する、舞台化する、ドラマ化する…。
そのときに派生する違いというのは。
最近だと、二宮知子「のだめカンタービレ」なんかは、漫画先に読んで、
ドラマみたけど、おもしろかった。
両方とも、はやってから、しばらくたってからだったので
ドラマもレンタルで借りてだった。
映画も、レンタルで…全部見たのかな。
のだめは、わたしが尊敬する友人でもある物書き仲間が
薦めてくれたことによる。
のだめはキャラクターもストーリーもほとんど
実写とはまっていると思った。
竹中直人はどうにかしてほしいと思ったけど、それも愛きょう。
たぶん、はまりすぎたから、上野樹里はしばらく苦労したんだろう。
それと、音楽にうとい私は、
漫画でつかわれている曲が、実際に音で知ることができて
ありがたかった。
あ。ちなみに、今日、締切原稿があったのです。
いかん、これに逃げてしまっている。
ということで、今回はこのへんで。