Nicotto Town


テスト公開


中国軍機の威嚇 愚かな好戦的飛行やめよ

日本の空を断固守り抜く。その覚悟が問われている。

 尖閣諸島(沖縄県)周辺の公海上空で6月中旬、日中の戦闘機が空中戦の一歩手前までいく事態になっていたことが分かった。中国機の攻撃的飛行が原因である。
最も緊迫したケースでは、緊急発進した航空自衛隊機に対し、中国機がミサイルを発射できる態勢をとった。空自機はミサイルを回避する装置(フレア)を作動させた。
中国機の常軌を逸した行動は許されない。政府は事態を国民に説明するとともに、中国に対して強く抗議すべきだ。
中国は6月上旬には海軍艦艇を日本の接続水域や領海に侵入させた。ほぼ同時期に空軍戦闘機も威嚇に用いていたことになる。
中国は平成25年11月に尖閣上空を含む東シナ海への防空識別圏設定を強行したが、それでも尖閣周辺への飛来は控えていた。ここへきて自制心を失い、相次ぐ挑発行動に出ていると見るしかない。
こうした行動は愚かさを示すもので、何の強さの証明にもならない。空自機が冷静な判断で不測の事態を避けたのは妥当だった。
日中間の航空戦力のバランスはかつて日本優位にあったが、中国の軍拡で変化しつつある。それが中国側の強気の背景にあるのだろう。空自は1月、那覇基地のF15戦闘機を倍増し、40機体制としたが、一層の増強が必要だ。

 見過ごせないのは、軍事的圧力を増すなかで、中国機による明らかに意図的な挑発が行われたのに、政府が抗議すらしていないことである。
萩生田光一官房副長官は6月29日の会見で、日中の戦闘機で「近距離のやり取りがあった」ことは認めたが、詳細については「公表するかしないかも含め、現在調査中」と説明を避けた。
尖閣方面への飛来だけでも日本の安全保障上、重大な事態であると国民と世界に発信するに値する。事態の深刻さを十分認識しているのかと懸念をもつ。
インターネット上で今回の事態を公表した元空自幹部に対し、個人的見解として批判している点も理解しがたい。
国民は安全保障上の基本的な出来事を知る権利がある。政府が口ごもっていては相手を増長させるだけだ。防衛政策に対する国民の強い支持も得られまい。

http://www.sankei.com/column/news/160701/clm1607010002-n1.html

#日記広場:ニュース




月別アーカイブ

2025

2023

2022

2021

2020

2019

2018

2017

2016

2015

2014

2013

2012

2011

2010


Copyright © 2025 SMILE-LAB Co., Ltd. All Rights Reserved.