『戦後派』の訃報に接して
- カテゴリ:日記
- 2016/07/20 11:11:47
昭和ヒトケタ生まれに一種の親近感を感じています。
絶賛入院中の伯父もその世代ですが、
永六輔、大橋巨泉の訃報が相次ぎ、つくづく『戦後』の終焉を感じますです。
思春期に戦争と飢え、パラダイムシフトを体験した彼らの共通点は、
基本は護憲派、保守寄りのリベラルといえばよいのでしょうか。
教養重視、勤勉で多趣味、反戦思想といった中産市民階級の代表なのかな。
好きな作家にもその世代の人が多い。というか、彼らの活躍期に文学に触れた。
小松左京、北杜夫、野坂、深沢、安岡、吉行……スタイルに微妙な違いはあるが、
終戦後の世界をより良きものにしたいという文人魂は皆持っている(気がする)。
映画とテレビ、ジャズなど大衆芸能の世界にもそうした若者が集まった。
永六輔はともかく、巨泉なんかは良識派に眉を顰めさせる位置取りであった。
だが青島幸男と同様、根っこには共感できるものを持っていた。
あと数年でみんな片付いちゃうんでしょうねー。戦後が終わろうとしている。
伯父の汚れ物をコインランドリーで乾燥させながら、しみじみ考える夏。
先日の選挙結果も民意の顕われとの話。うーむ。俺は勘定に入れないでくれー。
良くも悪くも存在感は大きい人でしたね。
(私の母もパーキンソンなのです)、観たら
巨泉が付き添いで来ててビックリした。
徹子とともに、巨泉、永六輔、青島幸男の名前も出ただろうか、テレビ黎明期の話は伝説というか、歴史上の事柄のようだった。
時代、ですなあ……。