空自のステルス戦闘機F35 10月から米で納入へ
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- 2016/07/24 16:28:01
航空自衛隊の次期戦闘機として導入が決まっているステルス戦闘機のF35について、航空自衛隊トップの杉山良行航空幕僚長は、22日の定例会見で、ことし10月からアメリカで納入が始まり、現地でパイロットの訓練を行うことを明らかにしました。
防衛省は航空自衛隊の次期戦闘機として、アメリカなどが共同開発するステルス戦闘機・F35を42機導入する計画で、早ければ来年度にも青森県の三沢基地に配備が始まる予定です。
これについて、航空自衛隊の杉山航空幕僚長は、22日の会見で、ことし10月から来年3月にかけて、アメリカで合わせて4機納入され、アリゾナ州にあるアメリカ空軍の基地でパイロットの訓練を行うことを明らかにしました。
そのうえで、「F35はレーダーで捕捉されにくい高いステルス性のほか、複数の戦闘機で情報を共有できる特徴があり、航空自衛隊の能力がかなり高まる」と述べ、導入の意義を強調しました。
F35は1機当たりの金額が180億円余りで、防衛省では今年度の予算に6機分の購入費として1084億円を計上しています。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20160722/k10010604891000.html
日本は強大な空軍力を有する軍事大国に複数隣接する特殊な防衛環境であり、配備可能な戦闘機の機数も周辺国に比べ少ないという防衛事情があるため、航空自衛隊の採用する要撃機には他国の戦闘機を圧倒する高い戦闘力と配備機数を補う高い稼働率が要求されるため、第5世代戦闘機の配備計画もある中で、F-Xではそれらの戦闘機を圧倒、または対等に渡り合えるだけの性能を持つ戦闘機が必要となるが、本命であったF-22Aはアメリカ上院議会で輸出許可が一度却下されている事を踏まえ、2007年12月に、平成21年度までの中期防衛力整備計画(平成17年度)-(平成21年度)でのF-X調達をあきらめ、代替としてF-15近代化改修を急いだ経緯があります。
しかし民主党の鳩山由紀夫内閣へ政権交代し、新政権により2009年10月16日の基本政策閣僚委員会にて中期防の策定時期を1年先送りすることが決定し、さらにF-Xの取得が遅れることとなり、平成23年(2011年)度から政権を担った野田内閣が、鳩山の失態で悪くになった日米関係を取り戻し、かつ新しい戦闘機を入れるという観点から、中期防衛力整備計画(平成23年度)で取得することになったものです。