偽りのバージンロード～5～
- カテゴリ：小説/詩
- 2016/08/03 10:51:03
昨夜彼の夢を見た
優しかったあの日と同じ
微笑んでいた
私の手を取って
ゆっくりと歩いて行った
「もう行かなきゃ」
なぜだろう
私はあなたに背を向けた
うつろなあなたの手は
暗闇に消えて行った
夢だった
何もかもが
もう遠いここに来てから知った
あなたなしでは過ごせない事
だから手をほどきたくなかった
今日と言う日は
あなたの為じゃない
二人が出会った記念日
あなたは思い出してくれただろうか
そんな事も風が運んで行く
何もかもが消えて行く
明日は白いドレスをまとう
映画のように飛び出したら
みんなはなんて思うだろうか
誰も頼れる人もいないまま
さようなら さようなら
今の自分 過去のあなた
泣くのは私一人でよかった
でもあなたを追いこんでしまった
それだけが私の罪
あなたの手のぬくもりを感じながら
眠れない夜が時を刻む
もうあなたの事など忘れた
そう思いたかった
夜鳴きの鳥が朝を運んでくるように
女の人は結構覚えてるよねー。男と女の違い？