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中国公船、尖閣接続水域・領海に最多の15隻

 沖縄県の尖閣諸島周辺で中国海警局の挑発行動が続いている。海上保安庁によると、8日は海警局の公船13隻が領海の外側の接続水域を航行し、一時は過去最大の15隻に増えた。接続水域から断続的に領海に侵入している。周辺の中国漁船と組んだ挑発との見方もあり、海保は周辺海域に展開する巡視船を集中させるなど警戒・監視体制を強化している。
海保によると、8日午後1時35分から午後2時13分まで、中国公船15隻が接続水域を航行。一部は領海に入った。2012年9月に日本政府が尖閣諸島を国有化して以降、接続水域を同時に航行した中国公船の数は最大12隻。7日の13隻に続き過去最高を更新した。5日から活発化させており、周辺にはなお200~300隻の中国漁船も航行しているもようだ。
中国公船が領海や接続水域に入るのは尖閣国有化以降、常態化している。だが最近は同時に航行しても3隻程度で、15隻は異例だ。領海への侵入日数も月に3日ほどだったが、8月は8日時点で3日に達した。8日の領海侵入を受け、外務省の金杉憲治アジア大洋州局長は同日2度、中国の郭燕駐日公使に抗議した。
菅義偉官房長官は8日の記者会見で「海保が体制を増強して対応している」と強調した。これまで事務レベルで抗議してきたが、岸田文雄外相が王毅外相に電話などで抗議することも検討する。
北京の外交筋は尖閣諸島周辺にいる大量の中国漁船の中には民兵が含まれている可能性を指摘する。「海上民兵」と呼ばれる漁民を軍事訓練させた予備兵で、中国軍当局の意向を受けて出動しているとの分析だ。近年、中国軍内では海洋進出強化の一環として積極的に海上民兵を活用すべきだとの意見が出ていた。
8月上旬は中国で習近平指導部が長老らと重要課題を協議する「北戴河会議」の開催時期で、指導部が求心力維持のために、軍を使い挑発を強めている可能性がある。
海上民兵は国境防衛や治安維持などを担い、弾薬や燃料輸送などに従事することもあるとされる。日本の海保にあたる中国海警局の船とともに、保護・取り締まりの対象として漁船を展開し、尖閣の領有権を強調する狙いとみられる。尖閣周辺での挑発を長期化すれば、日本の実効支配が薄れるとの期待がある。

http://www.nikkei.com/article/DGXLASFS08H74_Y6A800C1EA2000/

 

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