想いで・・・そして・・・
- カテゴリ:小説/詩
- 2016/08/17 11:03:32
石段を登るのに
ヒールで来てしまった私
「あ~あ、なんでそんなもので来たの」
だって買ったばかりの靴を
あなたに見せたくて
登りづらかった石段
そこから見る街は
小さな世界のよう
まるでおもちゃで作ったように
あちこちを向いていた
「疲れただろう」
「そんなことないわ」
意地を張って見せたけど
本当はとても痛くて
帰る車の中で眠り込む
あなたとどこにも行った
春も秋も冬も夏も
花 木の葉 雪 海岸
もう一人では行かれない
あなたがいないなんて
あの日に帰られたら
どうしたことだろう
もっと抱きしめられたら
もっと甘えてみたら
でもそれは重荷だったのね
あのヒールの靴は捨てた
なにもかも
でも残しきれないものがある
それから背を向けても
影が笑って黒く追って来る
そうですね、でも、気付きますよ、きっと。
だって、ぜったいへばりますからww
私、気づいてあげられるかな~
自信ないわ~
ありがとうございます。
でもね~、かかとの皮が破れちゃう事があるのですね。