コロンビア政府と左翼ゲリラが歴史的な和平合意
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- 2016/08/26 17:10:05
【8月25日 AFP】コロンビア政府と左翼ゲリラ組織「コロンビア革命軍(FARC)」は24日、半世紀に及んだ内戦を終結させる和平協定について合意に達したと発表した。コロンビア内戦は米大陸の大規模な紛争としては最後のものとなっていた。
4年近くにわたってキューバで和平交渉を行ってきた両者は、ハバナ(Havana)で共同声明を発表。内戦終結の合意は「最終的で完全かつ決定的」なもので「コロンビアに安定して持続的な平和を構築する」としている。
フアン・マヌエル・サントス(Juan Manuel Santos)大統領は発表に先立ち、「歴史的な」合意だと称賛。FARCのティモレオン・ヒメネス(Timoleon Jimenez、通称ティモチェンコ、Timochenko)最高司令官も「幸運なことに、われわれはセーフハーバー(安全な港)に達した」と述べた。
交渉関係者らによると、コロンビア政府とFARCは23日深夜まで数日かけてさまざまな懸案を協議した末に、共同声明の草案作成にこぎ着けたという。
和平協定は国民投票で承認される必要がある。サントス大統領は合意発表後に行った国民向けの演説で、今年10月2日に国民投票を実施すると発表した。(c)AFP/Hector Velasc
http://www.afpbb.com/articles/-/3098603
コロンビア革命軍はコロンビアの反政府左翼ゲリラです。
キューバ革命に刺激され、コロンビアの寡頭制の打倒、農地改革、富の再分配を掲げ、マルクス・レーニン主義の社会主義革命政権樹立を目的として、資本主義を打倒すると言う名目で政府と内戦を続けていました。
資金源は主に麻薬組織からの援助とされ、政府が弱体化してほしい麻薬組織が資金と武器を提供していましたが、2007年の日本人人質事の際、政府との交渉役となった人物を通じて政府側と話し合うようになりったことや、ひそかにウラン50キロを持ち込んでいる事が明るみに出たり、最高幹部のマヌエル・マルランダが心臓発作で死亡するなどの事も重なり続けた事から今回の合意に至ったようです。