米軍、ISISの化学兵器工場を空爆
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- 2016/09/16 03:15:43
(CNN) 米空軍は13日、過激派組織「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」が化学兵器の製造に使っていたイラク北部モスル近郊の工場を空爆したと発表した。
ハリギアン中央空軍司令官によると、標的となったのはISISが元製薬工場を改修し、本部も置いていた建物。使われていた化学物質の種類は今のところ不明だという。12日に戦闘機12機が出動し、50カ所を攻撃した。
化学兵器禁止機関(OPCW)は先月、シリア内戦での化学兵器使用の実態を1年間にわたり調べた結果として、アサド政権が塩素ガス、ISISがマスタードガスを使ったとする報告を発表していた。
米国家安全保障会議(NSC)の報道官はこれを受け、米軍主導の対ISIS有志連合軍はISISの化学兵器製造能力を優先的に攻撃していると強調していた。
http://www.cnn.co.jp/world/35089011.html
マスタードガスは、硫化ジクロロジエチルという化合物を主成分とする糜爛剤(皮膚をただれさせる薬品)に分類される有毒ガスです。
1859年にドイツの化学者アルベルト・ニーマンにより初めて合成されましたが、毒性が強すぎて化学者本人が死亡。
1917年の第一次世界大戦で使用され、ドイツ・フランス・イギリス・アメリカの4ヶ国での生産量は計1万1千tに及んだとされています。
その後、化学兵器禁止条約が1993年に締結され、1997年以後、開発、生産、貯蔵及び使用の禁止並びに廃棄をすることが決定しています。