傷
- カテゴリ:小説/詩
- 2016/09/28 14:39:58
そんな人だったなんて
思わないけど
私も裏返っていたのかもしれない
どちらが悪いわけじゃない
隠れた破片が落ちただけ
もう恋はできない
正直なつもりでいても
どこかで迷っている
私の暗い部分を
見せたくはないから
本当ならもっと
あなたに愛されたかった
裏側なんてどうでもよくて
今の私を信じてくれたら
たとえ暗闇が襲ってきても
正直なんて
どこにあるのだろう
みんなそれぞれに傷を持ち
隠して過ごすのも
いつかほっとしたいだろう
この恋が傷だとしたら
何を求めたらいいのか
それはいつか愛に代わり
お互いを高めていくことだろう
傷をわざわざ探す事もない
あなたの心
ただそれだけでいい
白いドレスを身にまとうまで
悲しい思い出を飛び散らせて
新しい二人になればいい