石川五右衛門 感想文
- カテゴリ:テレビ
- 2016/10/29 17:12:41
石川五右衛門 第三話 テレビ東京 金曜夜8時~ ▼最初からネタバレですwご注意!
今回の五右衛門の敵は、油を買い占める悪徳商人という、とても時代劇らしい構図だったのですが、
最後にはどんでん返しが待ち受けていて、なかなか凝ったストーリーでした。
多分水戸黄門なら、じいさんの方の油問屋・美濃屋が買占めの犯人で決まり、
最後は美濃屋とその黒幕をとっちめて終わり、というところだったでしょう。
初回で気になったテンポも、2回目からは気にならなくなり、
やはり初回は2時間スペシャルだったからなのでしょうね。
殺陣がイマイチなのは相変わらずなのですが、こちらのテンポも改善しましたね。
棚橋はよかったですね。棚橋演じる榊基次は、恐らく石田三成の配下なのでしょうな。
▼疑問
若い方の油問屋・加賀屋が真犯人だとしてみると、いくつかおかしい点が出てきます。
まず出来事の要点を時系列にまとめてみましょう。
①加賀屋が花街で榊たちに襲撃される自作自演をした。→この時点で既に加賀屋は三成と組んでいた。
②油の買占めをしていた美濃屋は、加賀屋の自作自演で高まった評判を聞き及び、
自分にかけられた嫌疑を晴らすためにも、加賀屋に買占めの嫌疑をかけようとした。
③前田玄以が加賀屋の家宅捜索に入る直前、三成の家臣が加賀屋に罪を着せるため、
油壺を空っぽの蔵に1つ置くも、五右衛門の機転で加賀屋は嫌疑を免れた。
④橘たちが美濃屋を襲い、一家を惨殺、買い占めた油を奪い、その直後五右衛門たちが
美濃屋に忍び込み、強盗殺人の疑いをかけられるも、何とか逃げおおせる。
⑤加賀屋が橘たちと盗んだ油を自分の店に運び込もうとしていたところを五右衛門に見つかり、
橘は口封じに加賀屋を殺した後、五右衛門と対決する。
大体こんな感じですが、③の、一言で言うなら「加賀屋捕縛計画」の意味がわからないのです。
花街の自作自演の頃から三成と組んでいた加賀屋を、前田に捕まえさせることに意味がなくはないですか?
これについて、ドラマで描かれていなかった部分を補間するいくつかのパターンを考えてみました。
(A)最初三成は美濃屋と組んでいて、美濃屋とトラブって決別し、加賀屋についた。
しかし、花街の襲撃自演事件から三成と加賀屋が組んでいたのですから、これはないですね。
(B)三成が美濃屋と加賀屋両方と、別々に組んでいた。
美濃屋が秀吉に油を献上した際、美濃屋と三成が何か目配せのようなことをしていたようだったので、
そう解釈するのもアリではないかと思います。ただ、美濃屋と組んでいたのなら、
余程のトラブルでもない限り、美濃屋一家を皆殺しにする理由が薄いです。
(C)三成と手を組んでいたのは加賀屋のみ。買占めは美濃屋の単独犯。
これが一番可能性高いように思います。
ただ、そうすると加賀屋捕縛計画の意味がわからなくなってくるのです。
よしんば計画に何か重大な意味があったとしても、 加賀屋と三成はそもそも
手を組んでいるのですから、三成の家臣があんなにこそこそ 油壺を持っていく必要はなく、
油壺をいくつか残しておけばよかっただけですよね。
うーん、捕縛計画、いらなかったなw
最後のどんでん返しの意外性を高めるため(と時間稼ぎのため)にねじ込んで、
かえって話の筋が通らなくなってしまったのではないかと勘繰ってしまいます。
まぁ、ここまでいろいろ疑問が出てくるのも、他の部分が面白くて、
ストーリーに引き込まれたからこそ、ですけどね。
▼ミツナリスト
最近の歴女と言われる女性で、三成大好きな人のことをこう呼ぶそうですw
ミツナリストから見れば、このドラマの三成像って散々だと思うのですが、
これだけ三成を黒幕として感想書いておいて今更ですが、本当に黒幕って三成なのですかねw
三成が黒なのは間違いないと思いますが、その後ろに誰か控えていそうな気がします。
この時代の人間関係からして、一番クサいのは徳川家康ですが、
言うまでもないですが、三成って家康と関が原で戦ってるんですよねw
ま、そのへんも楽しみに見てましょうかね。
殺陣師ってそうそうたくさんいる職業でもないでしょうに、
お知り合いにいらっしゃるなんてすごいですね!
しかし元旦那ということは、今は…(;´Д`)
ミツナリストについては私もつい最近テレビで見て知りましたw
三成像は今までドラマや映画でいろいろと描かれていますが、
真田丸で描かれた三成像が一番納得できるというか。
秀吉に絶対的な忠誠心はあるものの、頭がよすぎて他の人がバカに見えちゃう。
今で言う意識高い系の人物で、その上お役所的な四角四面のところがあったから、
人心を掌握するのは苦手だったという。
三谷幸喜にしろクドカンにしろ、名前が売れる作家は魅力的なキャラを作るのが上手ですね。
> 来希蔵さま
私は歴女なんて言葉ができるよる遥か昔から歴史好きで、
大学でも日本史を専攻していたくらいです。
ただ生来の物臭がたたって、あまりいい成績ではありませんでしたがw
昔から歴史が好きだったり、仏像に魅力を感じたりする女性は少なからずいますが、
近年ゲームの萌えキャラから歴史好きになる女性が増えてきたため、
少し軽蔑を含んだ意味で、歴女などという呼び方をするようになったのでしょう。
しかし、女にモテたいという理由でミュージシャンになって大成するような人がいるように、
本当に好きになって大成するなら、きっかけは何でもいいのではないかと思います。
むしろ門戸が広がるという意味では、いいことではないでしょうか。
歴女言うたら、ゲムのキャラなんかをキャーキャー騒ぐメッチャオタクっぽいイメージが以前はあったんやけど
最近はメディアの特集とかで真摯に取り組む歴女もいらっしゃることを知り、うちの中で歴女のイメージがだいぶ変わりましたなあ
特定の人物ではなくて史跡などに関心を寄せる歴女もいらしたんで、
これはもうほんまもんやなあ~思っております^^
ま~うちは『鳴かぬなら鳴くまで待とうホトトギス』のことは誰こと言っとるのけ?
言うほど歴史音痴ですがにゃ(遠い目)
そんな物があるのですか?
まあ、そこまで好きではないけれど、昔ほど、嫌いじゃなくなりました。
家康が苦手なのは、変わりありませんが。
石田三成は義の人で、基本、融通がきかない。
敵からも味方からも、同様に憎まれたってのは、さもありなんと。
秀吉子飼いの武闘派たちとは、上手く行く筈もありませんが。
五大老の前田利家が亡くなったのも痛手でしたね。
何の話やって。
そうそう、殺陣がいまいちですね。
時代劇では、これは重要なポイントで。
友達の元旦那が殺陣師。
東京と京都を良く往復しとりました。
ますます、脱線(苦笑)