スニッファー 嗅覚捜査官 感想文
- カテゴリ:テレビ
- 2016/11/06 16:47:41
▼見所(いきなりネタバレです)
ちょいと疑問点がありますので、先に見所を書いておきましょう。
やはり、襲撃され一時的に嗅覚を失った華岡と、贋作の達人・志村の対決シーンですね。
5枚の同じ絵を見せ、この中に本物が1つあると。
つまり高等な間違い探しですなw
3枚までは形・色・タッチで贋作を特定しましたが、最後の2枚は瓜二つ。
まぁ結局嗅覚はまったく失われてしまったわけではなかっので、最後はニオイでわかりました。
これ、もし5枚の中に本物が入ってなかったらどうなってたんでしょうw
そういうイジワル問題、たまにありますからね。
しかし、本物を凌駕する贋作ってあるのでしょうかね。
簡単に例えると、例えば宮崎駿が描いた絵コンテがあるとします。
絵コンテなので当然ラフなタッチです。
ジブリスタッフがその絵コンテを真似て、ちょっとだけ上手に描いたとします。
宮崎アニメヲタクは、どっちを買いたがるでしょうか。
つまり芸術作品は、そのものの質だけではなく、誰が作ったかに、付加価値がついている。
だから贋作は本物を超えられず、むしろ超えてはならないものなんだと思います。
例外的に、本人が同じ絵を複数描いた場合、これはほぼ同等の価値がありますね。
この場合そもそも贋作とは言いませんし。
▼美人女医との関係
華岡と末永医師が美術館デートしてましたが、もうそんな仲になったのでしょうかw
しかし、すぐニオイが気になってしまう華岡に、末永は呆れ気味。
前途多難…というか、離婚してしまった理由がよくわかる気がします。
末永に密かに恋心を抱く小向はどうなるのでしょw
こっちは1回も結婚できそうにないなーw
▼疑問点
さてお待ちかね、疑問点です。
まず第一に軽い疑問点ですが、今回の事件のきっかけとなった、華岡の贋作発言。
あれ、あのタイミングで言わないといけなかったのでしょうかねw
美術館の長澤館長をちょっと調べただけで、怪しいことがわかったのだから、
もうちょっと慎重に捜査を進めることもできたはずです。
華岡、大人げなかったなーw
まぁこうでもしないと話が進まなかったのでしょうけども。
もう1つ、こっちは結構大きな疑問点です。
捜査段階で、裏に大きな美術品横流しのルートがあるらしいことがわかっていたのに、
何故あの段階で館長を逮捕したのでしょう。
もっと泳がせて、取引の現場を押さえるとか、絵に発信機を取り付けるとか、
横流しルートが特定できるような手段もあったはずです。
館長と贋作師だけ捕まえても、トカゲの尻尾切りですよね。
館長をシメたとしても、闇社会ではそう簡単に正体を明かすような人物はいないでしょうから、
あまり重要な情報を聞き出せるとは思えません。
少し詰めが甘いオチだったと思います。
正直私も、期待したほどではないものの、原作の方を見ていないからか、
そこそこ楽しめています。特にキャラクター面でですね。
日本を舞台に巨悪と対峙するようなダイナミックなドラマは、
リアリティが薄くなるため日本では受けづらいので、
これ以上の発展はあまり見込めないと思います。
原作と比べてあまりに見劣りがするようでしたら、視聴中止してもいいかと思いますよ。
>来希蔵さま
私はたまにドラマで見ていたので、イッセー尾形であるのはすぐわかりましたが、確かに老けましたね。
もう70過ぎたのかと思いきや、まだ64なので、白髪のせいで老けたように見えるのでしょう。
たぶん全部偽物にしても、華岡は見抜いた(嗅ぎ抜いた?)でしょうけどね。
うちが犯人やったら間違いなく全部偽物にしますにゃ~
てか、あの方イッセー尾形だったんやねえ~
めっちゃ老けてたんで、わからんかったよww
オリジナルでは小向に当たるベクトルは、機関内勤務のクールビューティーの秘書にアタックしながら、ナンパの日々。そこで毎回美女登場で目の保養です~
そしてオリジナルでは、横流しルートのトップまで捕まえます。
その捜査段階で、「これ以上捜査したいなら、うちの正式な契約職員になれ」とトップが日付をごまかした契約書にサインさせて、その機関の契約職員として動くことになるので、次への仕事へと繋がりますし、絵画の闇ルートの尻尾も頭も掴んだことで、ウクライナ中に散らばる贋作を秘密裏に本物に取り替える仕事を与えられるのですよ~
甘いオチというか、薄っぺらでつまんなかったです。