『忠臣蔵』を考える
- カテゴリ:30代以上
- 2016/12/14 16:21:34
今夜は討ち入りだわね。
明ければ吉良様がお亡くなりになった日ね。
武術とは無縁の、領民に好かれた赤馬の殿様も、
中央のお役所仕事上のトラブルは避けられなかった。
物事の善悪は人によっても時代によっても変わるものね。
判断は危ういものよ。
我慢が美徳だった。
でも、戦うことも美徳。
スカッとするのは戦う方なのかな?
わたしは戦ってもスカッとしてないわよ。
もう家族それぞれに心は傷だらけ。
我慢の美徳を体現してた時も、戦った後の今も。
浅野様の周囲はスカッとしたのかしら?
すごく、疑問よ。
芝居の演目として、『忠臣蔵』は『ロミオとジュリエット』のよう。
どちらも史実を基にしたフィクションで、当時の政治体制批判が主目的。
日本は忠義心、イギリスは愛を美しいサブテーマと感じたのね。
どちらも芝居的に都合の良い美しい美談で、ロングセラー。
忠義心を復讐心と勘違いしないでね、って思うけど。
そこんとこ、解釈する人によっては紙一重だもの、赤穂事件は。
何をやられたのかは史実でははっきりしないけど、
何をどうやってしたかは結構記録があるの。
歴史は勝者が書き広め、残すことができるものだから…つまり、
歴史的結果としては、
敗者は吉良様で勝者は浅野様ということになるのかしらね。
みんなが不幸になった気もするけど、
素晴らしい伝統芸能の脚本を生んだわけ。
やっぱ、矛盾含んで複雑ね、人間のすることって。
面白いですねー。
同じものを見ても解釈は人それぞれですし。
みんなが自分の正義を持っているから、人と人の関わりは複雑で興味深いです。
一番の謎が吉良様が何をしたのか。
浅野方の言い分は残っているのですけどね、事実は不明なのです。
人間みんな気をつけないと、ね。
『忠臣蔵』は人間の哀しさや愚かさも感じちゃいますから、痛快ではないものね。
赤穂ではこの日にお祭りがあるんですよね。討ち入り成功したので。
吉良町ではひっそりと法要があります。
なぜ、浅野内匠頭は吉良上野介に松の廊下で斬りかかったのか。
若く経験の浅い浅野内匠頭を支えるべき配下の重臣達は何をしていたのか、など^^。
そうそう 人は 風潮に流されやすい
気お付けないと いけません
そう言えば、妹の夫が赤穂市出身だわ・・・って、関係ないけど。
私は「忠臣蔵」って、なんか好きになれなくてTVでもよく観たことがないです。